『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。


つむじ風通信

実は、学生の頃シナリオライターになりたくて、新聞社のコンペに出展していました。
箸にも棒にも引っかかりませんでしたが‥
文章を書くのは好きなので、妻のそよかぜ通信とともに、日常でのちょっとした出来事を
載せていこうと思います。なんちゃってシナリオライターにお付き合い下さい。


2/23 ””


 

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1/19 ”チェンジ!今年の抱負”

年が明けて、ぼーとしている間にもう20日も過ぎてしまいました。
いえいえ、ぼーとはしていません。
年末年始の間に頂いたメールや打ち合わせの対応で、どんどん時間が過ぎてしまい、
つむ通が疎かになってしまっていました。
すみません。

この年末年始の休み中、ゆっくりするどころか、仕事しているときより、
ハードな生活をしていました。
3月に公演する旅木劇団の新作の脚本を完成すべく、紅白も、脚本を描きながら、
見たい歌手だけじっくり見る感じ。
お陰で、なかなか面白い脚本になったと思っています。
旅木劇団らしい、心の奥の、普段意識したことのない部分に風が吹くような
メッセージ性のある脚本になっています。
毎週末、劇団員と共に、稽古をしています。
3月24日、25日に公演しますので、楽しみにしていて下さい。
近日中に詳細をお知らせしますね。

っと、年始早々の出だしが、仕事のことではなく、劇団のことから入ってしまいましたね。
つむ通で、家具作りについて触れることって、ほとんどないんですよね。
たまにお客様に指摘されます。

僕にとってつむ通を書くことは、ちょっとした息抜き的な雰囲気があって、
毎日ほぼ頭の中は仕事のことばかりなので、つむ通のネタくらいは、仕事とは
関係ないことを書きたい!なんて思ってます。
まあ、普通は仕事のことや、家具の紹介のブログで、受注に繋げることを
目的としている会社や人が多いんだろうけども、旅する木の場合、そこは神様に
任せてますので…(笑)。。

でもちょこっと仕事についての今の僕の考えていることを紹介しますと。
マヤ歴的に僕の今の個人年表では、青の13年間の9年目を迎えております。
青の13年間とは、起(赤)承(白)転(青)結(黄)の転。つまりチェンジ!
僕が今まで積み上げて来たものや、考え方、やり方、生き方…などいろいろなものを
見直して、変えていく期間の、いよいよ後半に差し掛かっているのです。

変えるために、変わるために重要なことは”捨てる”ことです。
古い考えやこだわり、捕われている思考、当たり前だと思っていること、方法、
固定観念などなど。
自由な発想になって、新しい自分となって環境を変える期間の後半に入っています。

マヤ歴、マヤ歴って言ってますが、マヤ歴の考え方、リズムに従った生き方を
することによる身の回りに起こるシンクロや、宇宙の応援の力に、僕は本当に
凄さというか、人知の及ばない神秘の力を感じていて、今年はもっと真剣に勉強し、
4月にアドバイザーの資格を取ろうと思っています。
そうなったら、もっと詳しく説明や、個人的な相談にものれると思います。
僕のマヤ歴の先生は、もう、ハンパない人で、マヤ歴で人生が変わったし、
相談者の人生をより本物に導いています。
僕もその役に立ちたいと思っています。

おっと、話しが反れてしまいました。
そんなわけで、僕の頭の中の大部分を締めている旅する木も、変わっていかなければならず、
この青に時代に変わらなかったら、次の、”結果の受け取り”の”黄色の13年間”で
受け取る”ギフト”の質と量が大きく変わるし、ひょっとして受け取るものが、
”試練”になる可能性もあります。

すでに数年前から僕の頭の中には変える方向性が決まっています。
やっぱり、そう、アレです。
【木の車椅子】

今年はもっと集中して、車椅子の開発を進めて、こちらを家具同様、いや、家具以上に
旅する木がすべき中心的な社会的役割にしていこうと思います。
その為の動きを、俄然積極的に進めていきます!

実はまだ大きな声では言えませんが…。。
来年(まだ随分先ですね〜)、また映画に使われることになったんです!
さらに、ある会社のCMにも(今撮影をしています)。
まあ、映画やCMで使われるために、開発をしているわけではないので、いちいち
喜んでいるわけじゃないのですが、

うれしい〜♪

めっちゃ喜んでるじゃないですか。
まあ、できるだけ人の目に触れて、この木の車椅子がユーザーの方の選択肢に入って欲しいと
願っています。

いつの日か、そう遠くない未来、街で普通にこんな美しい、温もり溢れる木の車椅子が
見かけるような日が来ることを願って、旅する木は今年、チェンジ していきますよ。

車椅子の製作で使われる木工の技術は、家具作りの技術の遥か遥か上のものです。
なので、車椅子の製作で培われるもの作りの精神や、技術は、そのまま旅する木の家具作りにも
生かされると思います。

そして、ある意味、僕の個人的なチェンジとして、マヤ歴のアドバイザーと、
旅木劇団の活動も、もっと本格的に進めていこうと思っています。

こんな旅する木、そして旅する木のスダッフ、僕、須田修司を、今年もどうか
応援して下さい。

直接お返しは出来なくても、必ず社会を通して、役に立つお返しを致します!

これが今年の僕の抱負です。

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12/27 ”世界は素晴らしい”

あっという間に今年も終わりですね。
今年を表す言葉は”北”でしたね。
やっぱり北海道に住んでいる僕にとっては、2回もJアラートに驚き、起こされた
北朝鮮からのミサイル発射は、印象に残っています。
この世界情勢は、いったいどういう決着になるのでしょう?

スピリチュアルに精通している人の多くが、すでに地球は次元上昇をしていて、
素晴らしい世の中に向かっていると言っています。
本当かどうか、僕には解りません。

最近読んだある本では、この世界はそれぞれが想像の世界で作り出している
もので、実際に存在しているものは何もないのだそうです。
最先端の物理学では、それが常識となっているそうです。
まだ僕には なんだかよく解りません。

でも、そういう世界観を持った人の情報発信も当たり前になってきていて、
昨日見た映画『鎌倉ものがたり』の”黄泉の世界”はそういうもので、
その人の想像の世界がそのまま、その人の現実の世界として現れています。
きっと本当はそうなんだろうな。と思い始めています。

ということは、僕の目から見る、僕が現実だと思っているこの世界は、
今、こんな混沌としているのだから、僕の心が混沌としているんでしょうね。
ところが、先日、こんな素晴らしい若者に会いました。

電車で札幌に向かっている時、
ある駅で、杖をついたおばあちゃんが乗ってきて、座って本を読んでいる若者の横に
立ちました。
若者はすぐに本をしまって、席を譲ろうとしました。
するとおばあちゃんは、「大丈夫ですから、座っててください。」と言って、
若者を立たせなかったんですね。
若者は「僕は次の駅でおりますから。座ってください。」と言って、立ちあがりました。
間もなく次の駅に着いて、若者は電車を降りるやいなや、走り出したんです。
随分急いでるんだな。っと思って見ていたら、すぐに乗っていた電車の別の車両に
乗り込んだんです。
そう。「次の駅で降りるから」というのはウソだったんだ。

素晴らしいな。とっさにこんな行動のできる人間になりたいな。と感動しました。

彼が見ている世界は、もしかしたら僕が見ている世界とは違うのかも知れない。
素晴らしい世界というのは、自分自身の心が作り出すものなのかも知れませんね。

今年も皆様に支えられ、年の瀬を迎える事が出来ました。
本当にありがとうございます。
来年はさらに素晴らしい世界を作れるよう、自分自身の心と向き合って、
日々を暮らしていこうと思います。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


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11/30 ”我が家の犬たちは可愛い”

工房の周りはすっかり冬景色です。
一面真っ白ですね。
今日の最高気温は4℃。あ、もちろん、マイナスです。
北海道は冬、マイナスが当たり前なので、いちいちマイナスと言いません。
”北海道あるある”ですね〜。

一面真っ白な世界にポッと目立つのが?
そう、キタキツネ。
うちの庭にもよくやってきます。

北海道の田舎に住んでいる人はキタキツネは当たり前なので、
いちいち騒がないのですが、我が家で
キタキツネを真っ先に見つけて大騒ぎするのが…?
そう。ノンノ(北海道犬)とマル(黒柴)。

ノンノは、余命3日、手の施しようが無い状態からの奇跡の復活で、すっかり元気になって、
それを期に、室内で飼うことにしました。
日中、家に誰もいない時もあって、1人で可哀想。という息子が、自分のお小遣いを全て使って
クロ柴のマルがやってきましたのが、今年の5月。

我が家の犬たちが、室内の窓からいち早くキタキツネを見つけて、大騒ぎ、大合唱を始めます。
北海道犬のノンノは、赤ちゃんの頃からキタキツネが来ると、そっと鎖を外してあげて、
追いかけっこをさせていたし、もともと気が強い犬なので、もうガラスを破らんばかりに
吠えまくるのですが、夏に、罠にかかったアライグマにビビりまくって、一目散に家の玄関に
逃げ帰ってきたマルも、いっちょまえに吠えています。
ここにいたら安全だと解っているんですね〜。

それにしても、野生のキタキツネは、室内で吠えている犬たちをどう思っているんだろうなぁ?
彼らにとって、冬の食料を確保するのは、大変なことなんだろうと思うんです。
この時期はまだ良いのですが、2月、3月のキタキツネは痩せてますもんね。

羨ましいと思ってるのかな?
俺は自由だ。おまえら犬には、この自由がないだろ!なんて思っているのかな?
たまには餌を分けてくれ〜?
外に出てきて勝負しろ?
遊ぼうよ〜?
俺は君たちと仲良くしたいんだよ〜?
俺も人間に飼われたいな〜?
フン!!そんなピエロのような暮らしは楽しいかい?

ほんとうはどう思ってるんだろうな〜?
なんて、今朝も庭にやって来たキタキツネと、それに向かって、吠えている
ノンノとマルを見て、思っていました。

幸せってなんだろう?


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11/9 ”『丘の上の桜の木に』大成功!”

 

先週末、11月4,5日と、旅木劇団の『丘の上の桜の木に』の公演を行いました。
結果から言うと、大大大成功!!!
3公演で200名近いお客様が見に来てくれたのですが、その多くの方が、感動の涙を
流してくれていました。
公演後、感動のメッセージを伝えてくれました。とても嬉しかったです。
見に来て下さった方、本当にありがとうございました。

今回の役者たち3期生は、ん〜、何ていうか、才能と、スター性に欠ける役者ばかりでした。
2年前に公演した1期生は、逆に才能と、スター性のある若者が集まったので、
爆発力があったんですね。つい引き込まれるような。いつまでも見ていたくなるような。
それはある意味、生まれ持ったものとしか例えようの無いものなので、それを3期生に求めても
無理な話で、解っていたので、練習中から、
「君たちのやり方は、丁寧に丁寧に、バトンを繋いでいく方法。前の人から受け取ったバトンを、
丁寧に受け取って、丁寧に演じ、次の役者に丁寧に渡していく。派手さは無いけど、
お客さんの心に少しずつ、感動の種が芽生えて、成長し、最後にジワジワ溢れさせる。
これが君たちのやり方だよ。伝わるものはいつでも、心から溢れたもの。先ずは、自分の心から
劇団への想い、この舞台への想い、自分の役への想いを溢れされるように。」と言ってきました。

このことの意味は解っていても、”丁寧に” ”溢れさせる”ということを、
どう演じたらよいのかが解らない。みんな悩んで、考えて、泣いて、悩んで…の繰り返しで、
本番当日を迎えてしまいました。
本番当日の朝の稽古の時でさえ、泣きながら練習をしていたくらい。
僕も眠れないくらい不安な状態で本番を迎えたのですが、本番は乗り越えるんですね。
言葉に想いが乗った演技に、練習から何十回と見てきた僕も、涙が溢れ出てしまいました。
チームワークが、才能と個性を抜いた瞬間でした。
何か大きな希望が見えた気がして、嬉しくなりました。

公演後、子供たちはみんな、泣き崩れて、手作りの会場の後片付けが終わった後、
一人一人に感想を聞くと、それぞれ悩みを抱えながら生きている中で、
「この旅木劇団が唯一、ホッとできる場所なんだ。」
「なんの躊躇も無く、自分を出せる場所」
「演技だけじゃなく、心の成長が出来る場所」
「自分にとって、かけがえのない場所」
ということをみんなが言ってくれていました。

会場を出て、それぞれ別れる時、別れ難いようで若者たち、抱き合っていて、そんな姿を
遠目で見ていて、羨ましくなりました。

10代、20代でのこの経験は、きっと彼らの心の中に、何かの種を植えたんだろうなぁ。
彼らと同じ立場で、その輪の中にいたかったような気がします。

でも、時間は一方通行なのだから、それは願っても無理ですね。
だから、これからもそんな場を作って、ちょっと離れたところから、温かく見ていることが、
僕のすべきことなんだろうなぁ。と思います。

重ね重ねになりますが、見に来て下さった方、本当にありがとうございました。

公演後、主役をやった中学1年生の女子(颯太 男役)のご両親から、
「旅木劇団に出会って、娘を丸ごと受け入れてもらって、どんどん娘が変わっていくのがすごくて、
親として、寂しく思うくらい、嬉しい変化でした。」
という感想を頂きました。
本人自身も「本当に心が成長できた。」と言っていました。

実のところ、劇団に費やす労力は、仕事を抱えながらの僕にとって、ハンパ無いんです。ほんとに。
日曜の夜はフラフラになって帰ってきて、月曜日から仕事に励む。結構辛いんです。

妻に「なんの為にやってるの?」と言われます。
「何の為だろう?」確かに時々思います。

でも、若者たちに「ここが、心の成長が出来る、自分にとってかけがえのない場所なんです。」
なんて言われ、19になった娘に「パパ、今週も来てね。」なんてあてにされて、
毎週末、一緒に同じ時間を過ごし、公演では、同じ感動を味わえる父親がどれほどいるかと思うと、
これはかなりの幸せものだと思います。

でも、娘に、「パパ、次の公演、3月にやりたいんだよね。こんな内容で。12月までに脚本頼む!」
なんて言われると、つい「大丈夫。わかったよ。」なんて言って電話切った後、
ふ〜…。とため息が出ちゃうのもまた、確か。

とういうことで、来年3月に、新しい脚本で、公演をすることが決まりました!
新しいといっても、今回の『丘の上の桜の木に』の感動の舞台の舞台裏。
あの涙溢れるシーンの舞台裏では、こんな滑稽な出来事が繰り広げられているの?
というコメディータッチの舞台にしようと思います。
舞台の名は、
『丘の裏の桜の木に…?!』

です。
是非ご期待下さい。




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10/23 ”僕らがたどり着く先の世界”

今年2017年も後2ヶ月もないんですね。
ビックリです。

今年のキーワードは、「AI(人工知能)」だと言われて、テレビでも結構特集を
組まれていましたね。
今の僕たちの仕事の6割が数年後、十数年後に無くなるんじゃないかとさえ言われています。
そういう時代が予想されるとすると、僕ら人間は何をすれば、どう生きればいいんだろう?
考えさせられますね。

今、生活する為に仕事をしている人が大部分だと思います。
きっとこの先、仕事は生活のためではなくなるんだろうと思います。
そもそも”仕事”という言葉がなくなるのかな?
自分が本当にしたいことを、喜びの感情のなかで、表現すること。
それが人間のすること。
仕事”は自己表現の一つになるんじゃないかな?
そんな世界は最高!!
早く来い♪

でも、それはずっと先のこと。
その前に、AI に仕事を奪われた人たちは、生活に困るんだろう。
例外にもれず、AI の発達で無くなることが予想される職業に”木工”も入っています…。

マジか〜。。

まあ、確かに、現時点でも、コンピューター制御された機械の発達で、
量産メーカーの家具と、工房で作られる家具の境は曖昧になりつつある。
これから先、その垣根はますます無くなっていく時、僕らは何を伝えたらいいんだろう。
そんなことを数年前から考えていて、僕は自分にしかできない表現を探して、いろんな企画、
活動をしていこうと思っています。

AI に関して、先日、ちょっと衝撃的に考えさせられある記事を見つけました。

+++++++++++++++
《米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社は、囲碁の世界トップ棋士を次々と
破った人工知能(AI)のアルファ碁を上回る最強AI「アルファ碁ゼロ」を開発したことを
明らかにした。AIのプログラムを改善し、従来のアルファ碁と違って、プロ棋士らの対戦
データ(棋譜)を一切学ばず、自分対自分の対局を繰り返して打ち方を独学する。
わずか3日間の学習で従来のアルファ碁に100戦全勝した。
++++++++++++++++

従来のAI プログラムは、プロ棋士の対局データーを学習させて、発展させたのですが、
この「ゼロ」は、一切、人間の対局から学ばずに、自分自身で強くなっていったのです。

そのことについて、プロ棋士の大橋拓文氏が述べているコメント。
「従来の、対局から学んだものより、このゼロの方が強いということは、人間の知恵が足を
ひっぱっている可能性があると考えられ、悲しさを覚える。」っと。

将棋の羽生善治氏が同じく、AI について語った言葉。
「棋士にあって、AI にないものが二つ挙げるとすると、それは”先入観”と”恐れ”です。」

なにか同じことを言っているような気がします。
僕ら人間は、どうしても自分の頭で考えられる範囲の中で、ものごとを考えて、
結論を出そうとしてしまう。
そこから外れることに、恐怖を感じる。
人の頭で考えられることの範囲なんて、人それぞれと言えど、その差は、
たかが知れてるんだろう。

いよいよ僕ら人間は、新しい次元というのか、境地というのか、宇宙的意識とでもいうのか、
なにかそういったところと繋がっていかない限り、立ち行かなくなるところまで差し迫っている
ような気がします。

そして、そこへたどり着いた時、
冒頭で書いた、素晴らしい世界を生きることが出来るんじゃないだろうか。

「あ〜、そんな世界に早く行こうじゃないですか!」

「どうやって?」

「簡単だよ。考えなきゃいいんだよ。」

考えないってどうすればいいんだろう?
どうすれば、考えないでいられるんだろう?
考えずに進むって、どこへ?
いつたどり着けるんだろう?

だめだ、こりゃ…
考えまくってんじゃん!
まだ先が長いわ。。




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10/12 ”今年も演劇の公演をします!”

2年前に公演した、旅木演劇工房の舞台『丘の上の桜の木に』
11月に再公演することになりました。
前回の公演では、観に来て下さった多くの方が、感動の涙を流してくれました。
「涙なんてとっくに枯れていたと思っていたけど、こんなに溢れてくるなんて、
自分に驚きました。」という感想をくれた方もいました。

夏くらいから役者を集めて、中学生から23歳までの若者が集まって来て、
毎週末、練習をしています。
この舞台の脚本は僕が描いたので、僕も毎週土日、参加して、
指導というものではないけれど、思いを伝えています。
いや、どちらかというと、若いパワーをも吸い取っています(笑)。

いよいよ追い込みなので、先日の連休は、僕の自宅で合宿をしました。
全部で13名。平均年齢19歳。
若いっていいですね〜。
送迎している車が、道の凹凸でジャンプしただけで、転げ回るほどお腹抱えて笑ってる。
と思ったら、練習後、自分の意見をぶつけ合って、気まずい雰囲気になってる。
でも、夜はトランプして盛り上がってる。
上にも下にも、右にも左にも、とにかくパワー全開。元気いっぱい。

そんな若者も、温泉に入りながら話しをしてみると、それぞれ悩みを抱えてるんですね。
悩みながら元気に生きている。
あ〜、素晴らしいな。と思います

旅する木の活動をみると、もちろん家具作りがベースなのですが、
『子供たちの木工職業体験プロジェクト』
『旅木演劇工房』
など、子供や若者に対しての取り組みがあります。
この二つに関しては、正直、採算はあっていません。
採算があってないどころか、劇団については、全ての費用は、僕個人のお金で
運営しています。
劇団員には、月謝ももらっておらず、若者支援ボランティアのようなものですね。

なんでやってるのかって?

この二つの企画は、この企画を経験した若者の心の中に、何か小さな種が根付いて、
知らず知らずのうちに育まれて、彼らの人生の中で、何かが花開いてくれればな。
っという思いがあります。

劇団の2年前の公演に参加してくれた若者たちは、その後、それぞれの進路へ
進んでいます。
その進んだ先が、自分の夢に続く途上の者は良いのですが、
全員がそういうわけではありません。
彼らの心に、旅木劇団での、押さえつけても溢れて来てしまうよな喜びと、
輝いていた瞬間、人の心を揺さぶる快感が残っていて、現状にもの足りなさを
感じているんだ。という話しを聞かせてくれます。

僕は内心、しめしめ。と思っています。
彼らの中の何人かは、この先、自分の心を満たすものを探す旅に出るだろう。
そしていつの日か、自分の中の”これ!”に出会うかも知れない。
出会わないかも知れないけど、それでも不満足の現状に、何となく心を
押し込めて、そのうちそれに慣れて、それなりの人生を歩むより、何かを探す旅をする
人生の方が、僕は素敵だと思う。
若者の心に、そんな種を植える場を提供したい。っと思ってやっているところもあります。

まあ、こんなこともやら無い限り、仕事以外で10代20代の若者と、楽しい時間を
共有するなんてこと、ないですからね。
それに、そんなたいそうな思い以上に、僕がもらうものの方が大きいのかも知れません。

合宿が終わった後、ある若者から団長である娘のそよりにラインが届きました。
娘が見せてくれました。

「そより、ありがとう。この劇団に入れてくれて。
今、すごく清々しい気分なんだ。合宿して本気で楽しかったと思える。
なんかわからないけど、満たされる気持ち。
多分この劇団には、なんか人の心を癒す何かがあるんだと思う。
今までは◯◯(彼女)がいるから行くって感じだったけど、
今は自分から行くって気持ちになってる。
合宿が終わった後、◯◯とのこと、俺は初心に戻って考えるきっかけになった。」

嬉しいですね。とっても。

彼は中学校の時、教師を殴ってしまい、内申点が最悪で、普通高校に行けず、
定時制高校に通っています。
どういう理由でそうなったか解らないけど、一般的に見れば、ちょっと問題のある子。
っと見られるのかも知れません。
でも、僕の知る彼は、誰よりも素直で、誰よりも純粋な心を持っていて、
場を和ましています。
そして、素直にこんな風に気持ちを表現して、伝えられるなんて、すごいな。と
心から思っています。
そして、劇団に参加する中で感じた気持ちが、自分の生活を変えていくきっかけに
なってくれることは、本当に嬉しくて、劇団をやっていて良かった。と思います。

彼らが旅木劇団を卒業し、巣立っていった後、どこかの人生の分岐点でふと、
若かりし劇団での出来事や、経験を思い出して、情熱の熱さを思い出してくれたらいいな。
と思います。

「私は青春の幻影。若者にしか見えない時の中を旅するもの。
旅木劇団という名の、君たちの思い出の中に残れば、それでいい。私はそれでいい。」

って、メーテルか!!!

…。

知らない人には、アホなおっさんのキザなセリフ。って思われちゃいますね。
『さよなら銀河鉄道999』の中のメーテルのセリフですよ〜。

少年の日が二度と帰らないように、旅木劇団での日々もまた去って戻らない。
人は言う。
旅木劇団は若者の心の中を走った、青春という名の列車だと。
今一度、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。
今一度、挽回の思いを込めて汽車がゆく。
さらば、青春の日々よ。
さらば旅木劇団。

って、終わらないから!!
これからだから!!

是非、11月の公演を見に来て下さい。
美しい涙を流してもらえるよう、精一杯がんばります。

お待ちしております。
詳細は 
『丘の上の桜の木に』

『丘の上の桜の木に』

     日時 : 2017年11月4(土) 1回目 14:00〜
                     2回目 18:00〜
          2017年11月5(土) 3回目 13:30〜        

           ※ 会場は開演30分前
           ※ 公演は1時間半を予定   

     場所 : EDIT (札幌市中央区南2条西6丁目13-1 南2西6ビルB1F)
         東急ハンズの裏

チケット料金 : 大人 1,500円
         中学生、高校生 1,000円

     ※会場が狭く、お子様が騒いだ場合の逃げ場所が無いため、
      ご入場は中学生以上とさせて頂きます。

     ※チケットをご予約されたお客様で会場がいっぱいになった場合、
         当日のご入場を制限させて頂くことがございます。 

    ご予約 :家具工房旅する木
          Tel 0133-25-5555
          e-mail 
kagu@tabisuruki.com




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9/23 ”『木の車椅子 試作協力者募集』のお礼”

トップページのトピックスで募集しております、
『木の車椅子 試作協力者募集』
ありがたいことに、たくさんの方がfacebookなどで広めて下さり、
多くの方から応援メッセージが届き、試作協力希望者の方からも
連絡を頂いております。
本当に感謝しております。

感謝…、頑張ろう…、ん〜、

正直に言うと、そういう気持ちよりも、どちらかと言うと、
「もういよいよ後に引けなくなった。」
という方が、今の気持ちを表している気がします。

試作協力希望の方からのメールには、当たり前ですが、現在車椅子を乗っている
理由や、中にはお子様が乗っていて、そのお子様の様子などを知らせてくれています。
その方々が、PCの画面とはいえ、初めて旅する木の木の車椅子を見て、感動してくれて、
是非使ってみたい。子供に使わせたい。と切望してくれる、その気持ちを受け取ると、
今までの、僕個人で完結している試作では、自分に許している甘えのようなものが、
もう許されない領域に踏み込んでしまったという気がします。
もちろん、その領域に踏み込む決心をしたから、公に募集をしたのだけど、
実際に反応があり、想いを背負うと、ズシッとくるというか、
「よっしゃー、頑張るぞ!」
というものではなく、
「頑張る」という言葉では足りない、なんていうか、
”覚悟”という言葉の方が言い当てている気がします。

ちょうど20年前、オリンパスでのカメラの開発の仕事を辞めて、覚悟を持って木工の世界に
飛び込み、ひたすら
家具作りをしてきました。
20年経った今、身につけた木工の技術を使って、また新たな覚悟を持って、
まだ誰も踏み込んだことのない、新しい世界に挑戦しようとしている今の現状は、
幸せなんでしょうね。

美しい木の車椅子。
構想は創業前から、そして試作を始めたのが8年前。
様々な困難や迷いがあったけれど、何とかここまでやってきました。
これから協力者の方と相談しながら、その方にピッタリ合う、
芸術品のように美しい、日常で使う木の車椅子を作るという、新たな段階に入ります。
今までよりもさらに困難で、解決策が見つからないような問題や迷いにぶつか…。

ダメダメ、言葉にすると現実になっちゃう。
以外とすんなり、何事も無くスムーズに試作が進んじゃうことが予想されます(笑)。

試作を始めた時からそうなんですが、いまだにこの、木の車椅子の需要があるかどうか?
完成した先がどうなっていくのか?なんてわからないけど、
何か大きな力が僕の心を動かして、導いてくれているような気がして、
今までと同じように、この感覚を信頼して、導かれた先の世界を楽しみに、
残りの木工人生をかけてみたいな。と思っています。

そうして、いつも心に描くのは、
町中で、この車椅子に乗って、颯爽と未来を見つめて進んでいる(人)風景に出会うこと。
それを思うと、どんな困難も乗り越えられそうな気がしてきます。

ダメダメ、
以外とすんなり、何事も無くスムーズに…。


試作協力を申し出てくれた方、本当にありがとうございます。
現在、
申し出てくれた方は、是非試作として製作させて頂きたいと考えております。
勉強させて下さい。
私の技術的な力量を考慮して、試作する順番を考えております。

特注で車椅子(木ではない)を作っておられる方が、この木の車椅子の製作に
協力をして下さるといことで、本当に力強い味方です。
ありがとうございます。

その他、応援メッセージを下さった方、情報提供をして下さった方、
本当にありがとうございます。

これからも、HPを通じて経過報告をしていきたいと思っております。
そして、その過程において、また協力や、助けを求めることがあると思います。
今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。




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9/15 ”めんどくさい男”

時間が慌ただしく通過していってしまいます。
つむ通もとんとご無沙汰になってしまっていますね。
やばいな〜。
「ご利用は計画的に!」
ではなく、「人生はもっと計画的に!」
生きないと、こんな調子なら、気が付いたらおじいちゃんになってしまう。

今年は5月に、旅する木の木の車椅子の映画『追憶』出演記念イベント、
8月には、『子供たちの木工職業体験プロジェクト』
11月公演に向け、旅木演劇工房の活動再開
旅する木のお米『感謝とリスペクト米』の販売受付け開始、
そして先日、木の車椅子5号機完成

と、およそ家具屋さんとは思えないイベント、企画目白押しで、あっという間に
今年も残すところ3ヶ月を切ってしまいました。

僕は今年、48歳になります。
人生、面白いことをしたいな。と思いつくいろんなことをしようとしているけど、
なんかそんな自分の思い付いたことに振り回されて、アタフタしている感じがしている
今日この頃。
おっと、”している”3連チャン。
こういう耳に触る言葉の使い方は、脚本家、須田修司としては許すことが出来ない。
じゃあ、どういう言い回しをしようか?

”なんかそんな自分の思い付いたことに振り回されて、アタフタしている今日この頃。”

いや〜、これでは なんか違うんですね。
何が違う?
雰囲気が。

アタフタしているわけではないんです。実際。
気持ちがアタフタしているわけで。
となると、やっぱり、
”アタフタしている感じがしている”んですね。

ということで、最初の文章の修正はしないでおこう。

納得すると、
”アタフタしている感じがしている今日この頃”
というフレーズ、なんかちょっとリズミカルで愛嬌があっていいかも?

と思えてくる。

こんな風に、ちょっとめんどくさいんです。僕は。実は。

家具をデザインする時も、こんな感じ。
ちょこっとこだわる。
でも、こだわり過ぎたくない。
そのこだわる程度が自分の中ですごく大事にしているところ。
ちょうど良い塩梅 がいいんです。

”塩梅”
読めますか?
”あんばい”

語源を調べると、
塩梅の本来の読みは「えんばい」で、塩と梅酢をあわせた調味料を意味していた。
その味加減が良いものを「塩梅」というようになった。
そうです。

塩と梅酢をあわせた調味料って、しょっぱ過ぎませんかね。
僕は酸っぱいのが苦手。
梅干しは苦手ですね〜。

どっちかって言ったら甘党。
だから僕が”あんばい”の漢字を充てるとしたら、
”餡苺(あんばい)”にするな。

餡子(あんこ)と苺(いちご)の絶妙な組み合わせ。
つまり、苺大福!

良い餡苺(あんばい)
語源を調べると、

「苺のちょっと酸っぱさを、甘過ぎないあんこが包み込んだ具合が絶妙な苺大福。」

僕だったらこっちにするな!

やっぱりめんどくさい男ですね〜。
僕は…。。


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7/31 ”木の車椅子5号機完成♪”

木の車椅子、試作5号機、完成しました。
5号機は時間がかかりましたね。
仕事の合間に進めているからというのもありますが、
この段階までくると、相反する矛盾する問題のどこで折り合いをつけるか。
という、バランスの話になってくるので、ものすごく難しい。
最終的には、思想に立ち返って決断することになるんですよね〜。

専門家の意見を全部聞いていると、既存のものを木で作っただけのものになっちゃう。
機能を満たしつつ、新しい価値観を創造していかないと。

最初は技術的な興味で始めたことが、いよいよ、そのものの本質を問われてきたのかな?
正解のない答え探しは、人生そのものにも似ている。
だから、その過程を楽しまなきゃ。っと、ついつい結果を求めてしまう自分に言い聞かせています。

さあ、6号機に向けて進んで行こう!
もしかして、死ぬまで試作を続けてるのではないだろうか?

まあ、それでもいいか…。

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7/22 ”原点を思い出す出会い”

横浜にお住まいのUさんご夫婦からメールが届きました。
やっと、夫婦で北海道を旅する機会に恵まれ、旅する木を訪れたいと。

Uさんは、お仏壇を作らせて頂いたお客様。
旅する木が初めて作ったお仏壇。
もう9年も前のこと。

お住まいが横浜ということで、その時はメールのみでの打ち合わせ。
お会いしてない分だけ、通じ合えるように何度もメールのやり取りをして、
意図を組みとって、デザイン、製作しました。
その時からいつか工房に行きたい。とおっしゃっていました。

メールには9年も経つのに、製作したお仏壇への感謝の言葉が綴られていました。

「私の仏壇に対する思い入れを見事に創りあげて下さった須田さんに、今日に至っても
感謝の気持ちで、毎朝仏壇に向き合い、そして、ご先祖へのお祀りをさせて頂いて
おります。」っと。

今年定年を向え、ようやくご夫婦で時間ができたということで、先日工房に来てくれました。

メールの言葉での印象とおり、穏やかで仲慎ましい、とても素敵なご夫婦。
工房に来るなり、「やっとお会いできました。」と。
そして、「旅する木から届くハガキとかを、全部大事にとってあります。」とおっしゃって
工房に来れたことを感激してくれていました。

ご主人は金属加工ですけども、技術者なので、工房の機械や、ショールームに飾られている
家具をとても興味深そうにご覧になっていました。

こんな出会いを重ねて家具作りをしてきたことを、改めて良かったな。という気持ちが
込み上げてきました。

あの頃はまだ一人でやっていて、独立時の多額の借金もあり、生活も安定せず、
睡眠時間も無い状態で家具作りをしていました。
毎月の月末の支払いで、残高を見るのが怖くて、振込だけして、通帳記帳をせずに、
ATMから離れていたものです。

今思うと、未来を見れない分だけ、”今”を真剣に生きていたような気がします。
お客様に対しても、今、目の前のお客様から受注をもらえなかったら、生活できない。
というくらいの切羽詰まった気迫というか、意気込みでお客様と向き合っていました。

決して今、いい加減にやっているわけではないですよ(笑)。
今でもお客様一人一人と真剣に向き合っています。
ただ、その姿勢の厚みと熱さのすさましいさが、凄過ぎたというか。
歳を重ね、経験を積み、今はもう少し自分の生活も大事にしつつ、真剣に
お客様と家具作りに向き合っています。
昔のあのやり方が良いかというと、必ずしもそういうことでもないと思いますが、
そういう時代というか、歴史があったことは良かったな。と思います。

Uさんご夫婦とお会いして、旅する木の出発点を思い出しました。

これから富良野に行くということで一時間ほどの間、いろんなお話しをしたのですが、
僕よりずっと年上で、僕は仏壇を作らせてもらった立場なのですが、
そんな僕に対し、終始、感謝と尊敬の思いが溢れる仕草と言葉で接して下さり、
僕はスーっと心が澄んでいく、心地良い時間でした。

こんな風に人に接しられる人になりたいと思いました。



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7/10 ”青虫との戦いで思うこと”

  

いきなり北海道は暑くなりましたね。
毎日30度超えで、風も無く、工房では灼熱の中、作業をしています。
ここまで暑いと、集中力が…。
冬は冬で、寒すぎて…、と言ってますね。
すみません。言い訳でした(笑)。

今年も残すところ、半年を切りましたね。
早すぎ!
速すぎ?

どっち?
時間がはやい場合、どっちのはやい?

時間をスピードと捉えると、”速い”だし、流れと捉えると”早い”だし…。
う〜ん、悩む。

って、そんなことで悩んでいるうちに、どんどん時間が経っちゃうよ!!

家具作りをしながら、旅する木は農作業もやっています。
毎日屋根の下で一日中仕事しているので、畑仕事は気持ちが良いんですよね。
しかも、全部種から育てた野菜たちが、頑張って成長している様子を見ていると、
嬉しくなります。

去年は少品種大量生産?
狙ったわけではなく、間引くのが可哀想で、全部植え替えて生かしていたら、
そうなっちゃいました…。
それが素人なりにも豊作で、しかも、素人なので、日にちをずらしたりせずに植えたので、
一期に収穫となり、もう飽き飽き状態になってしまった。

そこで今年は多品種少量生産 方式でやってます。
なんと50品目の野菜を育てています。

6月までは寒くて、今年は直植えは難しい。って農家さんも言ってます。
ハウスではもうすぐ収穫というのに、旅する木の畑はまだぜんぜん小さい。
それでもちゃんと育つことを信じて、水をやったり世話をしています。

もちろん、無農薬栽培ですよ。
キャベツには青虫がつくので、毎日青虫を探しては取り除いているのですが、
殺すのも可愛そうなので、畑の外に投げています。
もう細かく葉の裏まで見ているのですが、不思議なことに、次の日には結構大きいのが
いるんですね。
「お前、昨日はどこに隠れてた!」って。
最近、畑の外に投げた青虫が、戻って来てるんじゃないか?って疑ってます。

ということで、青虫を赤いマジックで塗って、赤虫にしたんですね。
すると、
なんてことでしょう!
今日、キャベツの葉っぱの裏に、赤虫が!!

んなわけないじゃないですか?(笑)
やっぱり別の青虫なんですね〜。かくれんぼが上手いやつ。

育てっている野菜も雑草もそうですが、こんな昆虫たちも、一日の成長ってすごいんですね。
人間の赤ちゃんは一日で見違える程大きくなることってないけど。

一年の間に生命が生まれ、終える生き物が感じている時間っていうのは、
僕らが感じている時間とは違うんでしょうね。
僕らが一日って感じている時間が、彼らには一週間だったり、一ヶ月だったりするんだろう。

冒頭の話題に戻しますね。

歳を重ねる毎に、時間がはやく感じられるのは、きっと、意識していなくとも、
人生の終わりを感じているからなんでしょうね。
残された時間は、そう多くはないんだと。

僕が野菜や青虫の成長を見ているように、
僕たちを作ったであろう、神様なのか、サムシンググレートなのか、
はたまた、自分の魂そのものなのか、
そんなふうに呼ばれている存在に、お前の寿命はこの日までだよ。
それまでにどこまで魂が成長できるのかな?
なんて見られているんだろう。
そして、応援してくれているんだろう。

今の時点から、生まてくる前に自分が定めた、魂がたどり着くところまでの距離が遠い人ほど、
残された時間がはやく感じるのかも知れないですね。

僕のまわりの人たちの多くが、人生を少し焦り始めているような気がします。
多分に漏れず、僕も。
みんな、何かを探している。
不思議なことに。みんな、何かを探している。
それか、諦めている。

でも、最近僕は思うんです。

”なにをするか?”

ではなく、”どういう気持ちで目の前のことをするか?”

すべてがそこにあるんだろう。

魂の成長と、時間の流れがピタッと一致した時、
僕らは初めて、この3次元の時間という縛りから抜け出すことができるんだろう。

日々成長していく野菜と、それを食べつくそうとする青虫と闘いながら、
こんなことを考えています。


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6/10 ”父親の夢?”

今、小学5年生の息子は、少年野球をやってます。
僕も野球少年でした。

子供が産まれる時、「もし産まれてくる子が男の子だったら、キャッチボールをしよう。」
なんて夢見るお父さんは多いんじゃないかな?

僕は小学校の頃、身長はクラスで一番小さくて、いまだに「まえ〜ならえ!」と
突然言われたら、とっさに手を腰に当てると思います(笑)。
息子も僕に似て小さいんですね。
2ヶ月も早く、未熟児で産まれたので、二学年くらい小さく見られますね〜。
まあ、本人は気にしていないようですが。

僕も、身長が低いことは、さほど気にしたことも無く、家具職人になった今では、
「家具職人は170センチ以下に限る。」
という独断と偏見に満ちた持論を正々堂々と公言しています(笑)。
実際、身長170センチ以上で優秀な家具職人に会った事がない。という今までの経験からの
結論ですが。

おっと、話しが反れました。
息子の野球の話し。

まあ、体格的なハンディーもあるけれど、センス的なこともあり、息子はなかなか
試合に出られない。しかも、後から入団した子たちに抜かれてしまう。
そのうち、試合に出ないことが当たり前になっていて、なんか、気持ちがたるんでる感が
あって、ベンチにいても、小さな声でそこそこに応援しているだけ。
試合に出る出ないは、今の段階では置いておいて、声出しができないことに怒って
一ヶ月程前に喝を入れました。

「そんな気持ちでやってるんだったら、辞めろ!」
泣きながら「ちゃんとやるから。」
「誰よりも声を出せ!」
「わかったから。」
「気合いを入れなおして、変わったところ見せてみろ!」
「わかった。」
「悔しくないのか!」
「…悔しい。」
「じゃあ、人並み以上の努力をしてみろ!」
「わかった。」
「明日から朝練するぞ!」

なんて感じで、怒りの勢い余って、朝練をすることになってしまいました(笑)。
次の日から、朝5時台に起きて、ランニング、バッティング練習が始まりました。

真剣に息子の野球に向き合うと、教えたことが出来ないことに、腹が立ってしまうんですね。
褒めて、伸ばして、やる気をださせなきゃ。
なんて頭では解っているんだけど、ついついイラっとしてしまう。
俺、人に教えることに向いてないなあ。
まあ、職人の世界は、「見て覚えろ!」ですからね〜。

先日、5年生以下の新人戦の試合があり、息子も出ることになったんです。
試合の前日、「練習ではバットに当たるのに、なんで試合になるとバットに当たらないの?」
と聞くと、
「なんか緊張しちゃう。パパがくると、よけい緊張するから、絶対見に来ないで。」っと。
レギュラーでもなく、たまにしか試合出れないんじゃ、バッターボックス立ったら、
そりゃ、緊張するわな〜。と思い、
「仕事だから見に行けないわ。三振でもいいから、思いっきりスウィングするんだぞ。
見逃しの三振だけはダメね。バッターボックス立ったら、ピッチャーに向かって
大きな声で”来い!”って叫ぶんだぞ。」といって、送り出しました。

日中、仕事をしていたのですが、やっぱり気になって、試合中盤くらいの時間に
こっそり見に行きました。
すると、ちょうどネクストサークルにヘルメットをかぶって息子が座ってます。
何アウトかわからないけど、2塁にランナーをおいて、息子に打順が回って来ました。
「せめてバットに当たってくれ!」と祈りながら見ていました。

お辞儀をしてバッターボックスに入ると、バットをピッチャーに向けて、それほど大きな声では
ないけれど、「来い!」っと。
おー、いいぞ。頑張れ!

一球目、空振り。
二球目、ボール。
ほっと一安心
三球目、見逃しのストライク。

見慣れた、見逃し三振で戻ってくる姿が浮かびつつ見守っていると、

四球目、カーンという音と共に、打球はファーストを越えてライト線に。
フェアーになってくれ〜。と祈りながら打球を追うと、ラインギリギリにポトリ。
「よっしゃー!」
頭が真っ白になって息子の姿を追うと、セカンドベースに滑り込んでいました。

息子の初めてのヒットは、振り遅れのポテンヒット。二塁打、1打点のおまけ付き。

嬉しかったですね〜。
ちょっとウルっときてしまいました。
それだけ見て、仕事に戻りました。

夕方、そんなこと知らないフリをして、興奮気味に、詳細に二塁打の様子を語る息子の話しを
ちょっと大袈裟なリアクションで聞いていました。
僕が見るかぎり、振り遅れのポテンヒットだったけど、息子が語るヒットは、痛烈な
ツーベースヒットでした(笑)。
それもよし。

努力が必ず報われるとは限らないし、求めるレベルが高くなればなるほど、そうなんだけど、
結果よりも努力している過程の方が、その後の人生において持つ意味は大きいもので、
毎朝起こす時、「あと1分」なんて言って、少しでも寝ていようとするのを何とか起こして
やっている練習が、ヒットを何十本打つとか、レギュラーになるとか、そういったことに
結びつかなかったとしても、その後の息子の人生の、なにかここぞという踏ん張り時に、
頑張れる力になってくれればな。なんて思います。

子供の頃、自営業の父がたまに仕事の最中にキャッチボールの相手をしてくれたのが嬉しくて
エラーして後ろに逸らしたら、その間に仕事に戻っちゃうんじゃないかと思って、
必至にキャッチしていた頃のことを思い出します。

息子のためだ。努力の過程だ、なんてかっこつけてますが、結局のところ、成長した時、
「ああ、親父と毎朝、野球の練習したな。懐かしいな。」なんて思い出して欲しいという、
エゴ感満載な思いで作りをしているんですね〜(笑)。
まあ、それもよし!



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5/29 ”残すべき?金次郎”

工房の東裏小学校の門を入る時、二宮金次郎が出迎えてくれます。
日本中のどの小学校にもありましたね〜。二宮金次郎の銅像。
怪談話にもよく登場したものです。

ところが最近、この金次郎の銅像が撤去されてるんだそう。
最近の小学校には置かない。
ではなく、わざわざ撤去されてるんだそうです。
なぜか?
先日、知人からそお理由を聞いて、ビックリ。

二宮金次郎といえば、農家の子供として生まれ、幼少期、洪水などの不遇で農地を失い、
預けられた叔父の家で夜、本を読んでいると、油がもったいない。と叱られた。
そこで、土手に菜の種を植え、その種の油で本を読むんですね。
すると今度は、百姓に学問などいらない。と勉強する時間を取り上げられると、
銅像のモデルとなる、薪を背負いながら、勉強したんだそうです。

この勤労、勤勉の象徴である二宮金次郎像が、撤去されている理由とは…。

”ながら行動”
本を読みながら歩く姿が、スマホをしながら歩くことを助長してる!
これは危なくて、けしからん!
そう指摘する保護者からのクレームが相次ぎ、撤去されているんだそうです。

どうなんだろう?いいのかな?
確かに、歩きながらのスマホは危ないけど、はたしてあの金次郎像は
それを助長しているのだろうか?
例えそう感じる人が一部でいたとして、それを撤去すれば、おそらく我々の心から、
特に日本の子供たちの心から、二宮金次郎という人の存在は、忘れ去られてしまうだろう。
背中に薪を背負って、山道を往復する道中に本を読んでいる二宮金次郎像が伝えたいことは
そんなことで消されてしまう程度のことなんだろうか?

劇的に、時代というよりも、文明の分岐点のまさに真っただ中にいる僕たちが、そして
これからを背負う子供たちが、たくましく生き抜くために、失ってははならない精神という
ものがあるんじゃないだろうか?
教育を語るなら、子供の安全を語るなら、それらの言葉の意味するものが、
”子供の未来”を意味するものだとするならば、ながら行動が危ないからといって、
二宮金次郎像を撤去することより、その精神を伝えることの方が、より重要なことなんじゃ
ないのかな?

おっと、ついつい熱くなってしまいました。
古い人間なものですから、忍耐、努力、ど根性 のようなものは、大好きなもので。

こんな機会があったので、二宮尊徳の名言を調べてみると、こんな一文が目に留まりました。

++++++++++++++++++
尊い人の道も書物に書いた時は、世の中を潤すことはなく、世の中の役に立つこともない。
それは、水が凍ったようなものである。この氷となった書物は、胸中の熱を使って元の水に
戻さなければ役に立たない。書物を理解して実行する力を尊ぶのである。
++++++++++++++++++

確かにその通りですね。
二宮金次郎の像があったって、その精神を理解し、実行しようと思わなければ意味が無い。
胸中に熱い思いがあって、その熱い思いが金次郎の精神を呼び覚まし、行動する。
この胸中の熱い思いを持って、行動する力を尊ぶべきものなんですね。

二宮金次郎像を撤去する、しないなんてことは、大きな問題なのではないかも知れません。
問題は、熱い胸中を持ち、行動する力を育む教育がなされているのかどうか?
なんでしょうね。
小学生の子供を持つ親として、意識したいところです。

でも、やっぱり小学校の門には、あの像が立っていて欲しいですね。



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5/20 ”畑の季節だね〜”

 

北海道もようやく暖かいな〜。という季節になってきましたね〜。
そして、今年もやっていきますよ!
旅する木の畑。
僕の目標は、家具作り7割 農業3割 ですから(笑)。
いずれは半々?
気持ち良いんですよね〜。普段屋根の下での仕事なので、外での農作業は最高!!
スタッフたちも農作業を楽しそうにやってます。

工房に来て、先ず最初にすることは?
そう育てている苗を外に出して、水やり。
そして仕事を終えて最後にすることは…。
外に出した苗を体育館に入れること。

旅する木では、全ての作物を種からポットで育てているんですよ。
最近の暖かな天気で、色んな作物が芽をチョコンと出し始めました。
可愛い〜♪
愛おしくなりますね。
ついつい、大きく、美味しく育ってよ〜。
と声をかけてしまいます。

去年は、それこそ初めての農作業だったので、右も左も解らず、ごくごく当たり前な
野菜しか育てなかったのですが、今年は妻や、畑担当の女性(直美さん)がいるので、
なんだかオシャレな野菜の種も加わってます。
なんだっけ?
テーブルビート?

知ってますか?
よくわかりませんが、オシャレだそうです(笑)。
パプリカもありましたね。
僕ら旅する木のおっさん3人だったら、まずやることはないでしょう。

旅する木の畑、実は最先端の農業技術なんですよ〜。
これについてはまた次回?

もったいつけるなって?
説明が長くなっちゃうものですから。
簡単にいうと、相変わらず僕の好きな、目に見えない不思議な世界の農業技術。
宇宙的な情報を取り入れた、なんともあやしい(?)農業技術。
不思議なんですよ〜。
そして、去年の旅する木の畑での出来事を鑑みると、確かなんです。
近いうちにきちんと説明するので、しばしお待ちを…。

そして今年はなんと、”旅する木の田んぼ”もやってきますよ!
いよいよ主食の米にも進出!!
と言うわけではないのですが、近所の農家さんと面白い計画を進めています。
これも近日中にご紹介します。
お楽しみに!

そんなこんなで、暖かくなって、気持ちよくなって、仕事している場合じゃない!
なんてことではないのですが、”もっと生産者になろう!”という持論のもと、
自分の食べるもの、自分たちで作ろうよ。
という感じで、旅する木は今年も、そしてこれからも、可能な限り自給的な
コミュニティー作りを目指して、仕事も農作業も、真剣に取り組んでいきますよ。

そして、旅する木の畑を手伝いたい!
週一でもいいから、生産者になりたい。
という方、いつでもお手伝いを募集していますよ。

あ〜、それにしても気持ちの良い天気だ!
気分は最高!
畑をおこしに行ってこよ〜♪



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5/3 ”旅木祭り大盛況〜”

4月29日、旅木祭り’2017が行われました。
木の車椅子が5/6公開の映画『追憶』に使用されたということで、
公開直前の前祝いと、日頃の感謝の気持ちを込めて。

参加して下さったほぼ全ての方がから、
「なんで旅する木の車椅子が映画で使われることになったんですか?」っという質問。
そして僕の返答は…。
「それは旅木クイズに出てきますから」今は言えません(笑)。

気になりますか〜?
「それは、CM2のあとで」
おいおい、テレビ見過ぎ?
このブログの最後に教えちゃいます〜。
チャンネル変えさせない作戦か!


旅木祭り開催を知った映画関係者の方が、ポスターを送ってくれたので、すぐに額を作って
飾りました。グッと引きだって、いいですね〜。
それにしても岡田准一、カッコ良すぎ!!

GW初日にも関わらず、80名を越えるお客さんが遊びに来てくれました。
開場と同時に来てくれたお客様のお目当ては…。
そう、格安販売の家具やクラフト作品。

今回は旅する木の作品の他、スタッフ達のそれぞれのオリジナル作品をたくさん用意したので、
皆さん、喜んで選んだり、迷ったりしながら、購入していました。
格安ということもあり、完売続出!

そして今回は出店も!
自然飼育による平飼い卵や、綿あめ、そして動物占いの無料子育て相談など。
どれも大人気でしたよ〜。

オープニングは、車椅子の映画出演記念イベントらしく、2009年から始まった、
車椅子の開発トークショー。

試作初号機から5号機までの、それぞれの問題点と改善点、苦労したところなどをお話ししました。
車椅子の設計、試作は苦労の連続なので、ついつい僕も、熱く語ってしまいます。
みなさん、興味深く聞いてくれていました。

そして、いよいよ試乗会。


木の車椅子に、しかも初号機から順番に開発の問題点などを感じながら乗れるので、
皆さん、楽しそうに乗ってくれていましたね。
そしてたくさんの感動の声や、アドバイスを聞かせてくれました。
木の車椅子、乗り心地も良いし、運転もスムーズなんですよ〜。

そしてみなさんお待ちかね。
なんと、優勝者にミニビーンズテーブルが当たる旅木クイズ大会。


子供たちに手伝ってもらって。

前回はクイズが簡単すぎて、全然減っていかなかったので、今回は木工の問題など、
ちょっと難しくしました。一問一問に解説が入って、雑学、雑学。そして
栄光の優勝者は?

いつも参加してくれるご家族。とても喜んでくれました。

旅木祭りの最中、子供たちは自由にステージの上で積み木遊びや、黒板への落書き遊びに夢中。

子供たちの自由な発想はすごいですね〜。

そして、お次は?
そう、恒例の季節関係無し、旅する木のお餅つき大会〜♪

お餅つきはいつでも、どこでも盛り上がりますね〜。
そして、つきたてのお持ちはやっぱり美味しい〜♪。
いっぱいつきましたね〜。
子供たちも頑張ってつきました。
このご時世、杵と臼でお餅つきをする機会ってあまりないので、貴重な経験ですね。
あんこときな粉で美味しく頂きました。

イベントは準備など大変ですが、こうやってお客さんとより近くで話したり、
以前納めた家具やキッチンの様子を伺って、もう何年も経つのに、大事に喜んで使ってくれている
様子を聞いたりすると、本当に嬉しくなります。
そして、また良い仕事をして、喜んでもらおう!という気持ちになりますね。

参加して下さった皆様、本当にありがとうございます。
そして今回の旅木祭りでとても嬉しかったのは、スタッフの家族が総出で手伝ってくれて、
イベントを盛り上げてくれたこと。
みんな子育て真っ最中。しかも子だくさん。とても大変だったと思います。
それでも朝から来て、準備を手伝ってくれました。ありがとうございます。

行きたかったけど、ちょうど用事が…。という方からの連絡も頂きました。
大丈夫です。旅木祭りは毎年やっていきます!
旅木祭り、実は一番楽しんだのは、何を隠そう。僕自身だったのでは?
久々のイベントで、とっても楽しかった。そしてこんなにたくさんの方が来てくれて、
喜んでくれて、本当に嬉しかったです。
だから、旅木祭りは毎年やっていこうと思います!って、自分の為か!(笑)

そして今年はいろいろと積極的に動きますよ〜。
夏にはまたまた、『子供たちの木工職業体験プロジェクト』を行いますよ。
そして、秋には、旅する木と仲間たちの個展をやろう!と思っています。
今年の旅する木は、目が離せない!(笑)。

もちろん、しっかり仕事をして、そしてお客さんと、自分たちが楽しめる企画をどんどん
やっていきますよ〜。
楽しみにしていて下さいね。

おっと、忘れるところだった。皆さん気になっていること。
「なんで旅する木の車椅子が映画に使われることになったの?」

ほんと、偶然なんです。
何年も前に家具を製作させて頂いた東京のお客様が、たまたま映画の助監督だったんですね。
そんなこと知る由もなく、いつものように、心を込めて製作して、納めたのですが、
それから数年経って、突然電話が来て。
「実は私は映画の助監督をしておりまして、実はこれから製作する映画で、車椅子が大事な
シーンで使われるのですが、須田さんが作っている車椅子かいいんじゃないかと思いまして。」

という信じられないような展開で…。

ほんと、人生って面白いな。って思います。
人生はからくりで満ちている。
今この瞬間は、どんなからくりが待っているのか判らないけど、信じられないような、
楽しいからくりが待っていると思って、今出来ることを一つ一つやっていこう!
そんなことの積み重ねが、豊かで実りある人生を作っていくんだと思います。

旅する木に関わってくれる全ての人が、こんな風に豊かで実りある人生を送れるように、
スタッフを、家族を、お客さんを巻き込んで、楽しくて、ワクワクすることを
やっていきたいと思います。

その前に、先ずは 5/6公開の映画『追憶』を見に行こう!
ちなみに、パンフレットの裏表紙がこれ。↓↓↓

シルエットでよく解らないけど、この車椅子が、旅する木の車椅子ですよ〜。
是非ご覧くださいね!!



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4/20 ”犬のしっぽが欲しい〜!”

トップページで告知しておりますが、GW初日、4月29日(土)に”旅木祭り'2017”を
行いますよ〜。
HPで紹介している家具やクラフトだけでなく、今、スタッフが、それぞれ自分の作品を
作っていて、それらも格安で販売してします。
僕の感性とはまた違ったセンス、感覚のデザインの小物がたくさん出来て来ます。
なかなかいいですよ〜。
是非お楽しみに♪
”旅木祭り'2017”

ところで、気になって連絡を下さる方もいて、感謝しております。
余命一週間宣告をうけた愛犬のノンノ(北海道犬)。宣告を受けてから一ヶ月以上経過しました。
もうすっかり以前より元気になったんじゃない?ってくらい元気になりました。
獣医さんには、こんな奇跡は初めてだと言われています。

元気になったノンノは、家族の誰かが帰ってくると、一目散にやってきて、
しっぽがくるんっと上を向いて、ブルンブルン振って喜びを表現します。
もう音がするんじゃないかってくらい。
こっちも嬉しくなって、「ノンノ〜!」と言って抱きしめちゃいます。

でも…
何かいたずらをして怒られている時は、ショボンっと下に垂れ下がって、
悲しみを表現します。
闘病中、薬を飲ませたいんだけど、全然飲んでくれなくて、スポイトに入れて
口を開けてピュッやると、しっぽを垂れて、トボトボと部屋の隅っこに行って、
落ち込むのです。

犬のしっぽって、感情のアンテナなんですね。
すごくいいなぁ。人間にもそんなしっぽがあったらなぁ。

人間は感情が複雑過ぎる。
複雑で、しかも、自分にウソをつく。
本当は悲しいのに笑ってみたり、
本当は淋しいのに、大丈夫っていってみたり、
本当は飛び跳ねんばかりに嬉しいのに、そうでもない振りをしてみたり、
本当はやりたくないことをやっていたり、
本当は思ってないことを、口に出したり、
本当は怒っているのに、平然を装ったり、
本当は…。。

まだまだいっぱいありますね。
対人関係だったり、プライドだったり、見栄だったり、良い人気取りだったり、
カッコつけだったり、優等生であるべきなんていう勝手な思い込みだったり。
そいうった、本当は邪魔で重たい鎧をいっぱい身につけて、さも自分を守ろうとしている。
本当はそういうものが、自分を苦しめているのにね〜。

だから、人間にも犬のしっぽがあったらな〜。って思う。
口で何言っても、顔が笑顔でも、悲しそうでも、おしりの方でしっぽが本当の気持ちを表現しちゃう。
そしたらいいですよ〜。

例えば上であげた例。

【本当は飛び跳ねんばかりに嬉しいのに、そうでもない振りをしてみたり】編

シーン117 大学の合格発表掲示板前。番号があるたけしと、番号がないよしお。
よしお:「…」
たけし:「…」
よしお:「…おめでとう。よかったな。」
たけし:「あ、うん、ありがとう。でも、なんか、あんまり嬉しくないっていうか…。」
よしお、チラッと
たけしのしっぽを見る。
ブルンブルンと回りまくっているたけしのしっぽ。
よしお:「めっちゃしっぽ、振れてるぞ。」
たけし:「いや、違うんだ。これは…。」
必死にしっぽを押さえようとするたけし。
よしお:「同情される方がつらいんだよ。いいじゃねーか。素直に喜んじまえよ。」
たけし:「そう?そうだよな。そうだよな!
やった〜。やったど〜。合格したど〜!
   めっちゃ嬉しいど〜♪?☆

よしお、たけしをどつく。
たけし:「なんだよ。お前が同情されるのはつらい。素直に喜べ。」って言ったんじゃねーか。
よしお:「喜び過ぎなんだよ。程度ってもんだあるだろ!でもなんか吹っ切れたわ。
     あ〜、吹っ切れた。
たけし、おめでとう!

ほら、よかったじゃないですか〜。
変な思ってもいない同情される方がいやですよね。
正直で良いんです。

次は。

【本当は淋しいのに、大丈夫っていってみたり】編
シーン91 ***12月初旬、札幌の天窓のある喫茶店。よしおとはなこ。高校2年生。

喫茶店に流れている音楽『主よ、人の望みの喜びよ
はなこ:「映画、面白かったね〜。」
よしお:「うん。」
はなこ:「あそこ、意味よく解らなかったんだけど解った?瀧と三葉が初めて会うとこ。
     彗星が落下したところで。」
よしお:「うん。」
はなこ:「解ったの?」
よしお:「…え?ごめん。なに?」
はなこ:「聞いてなかったの?あそこ。瀧と三葉が初めて会うところ。彗星が落ちた…」
よしおの語り 「実は、映画のことはあまり覚えていない。そんなことより、今日、これから
        話すことを、どう、はなこに伝えようか。伝えたら、どんな反応をするだろうか。
        そのことを考えていた。」
はなこ:「ねえ、よしお、聞いてるの?さっきから。」
よしお:「はなこ、…実は俺さあ、年開けたらイタリアに行くことになった。イタリアで勉強して、
     最高峰の技術を身につけたいんだ。」
はなこ:「え?!」
よしお:「…最低でも3年間。」
はなこ:「年明けって、もうすぐじゃん。イタリアって…。いつ決めたの?」
よしお:「夏くらいから動いてて、受け入れ先が決まったんだ。」
はなこ:「なんで言ってくれなかったの?もっと早く。」
よしお:「ずっと言おうと思ってたんだけど、悲しむと思って言えなかった…。」
はなこ:「…」
よしお:「ごめん…」
はなこ:「そう。そうなんだ。」
よしお:「…ごめん。」
はなこ:明るく「大丈夫だよ。大丈夫だよ、私。いいじゃん!イタリア。絶対いいよ。
    きっとすごい経験出来るよね。こっちでは経験出来ないような。私、応援する。」
よしお:「…ありがとう。」

シーン92 *** 街を歩いているふたり。小雪が降っている。
音楽、続いている。
よしお:「…」
はなこ:「イタリアの何て言う街にすむの?」
よしお:「ミラノ」
はなこ:「どんなところだろう?よしお、イタリア語しゃべれるの?なんとかなるかなあ?
    ジェスチャーとかで。でも、イタリア人って大袈裟っぽいよね、大胆に
    身振り手振りやらなきゃ、解ってくれなそう。大袈裟に。こうやって、こうやって。」
両手を振り上げて、おおきくジェスチャーの真似をしているはなこ。
よしお そっと、はなこのしっぽを見る。
一生懸命上げようとしているのに、すぐに下がってしまう、はなこのしっぽ。
ちょっと上がったと思ったら、またダラーっと垂れてしまうはなこのしっぽ。
その様子をじっと見ているよしお。はなこが自分の顔を見ていることに気が付かない。
はなこ、手袋をした左の手の平で、よしおの頬をふれる。ピンクの水玉模様の手袋。
交差点の真ん中で立ち止まるふたり。
音楽とまる。
はなこ:「そんなにしっぽ、見ないでよ。…バレちゃう。」

突風がふたりを襲う。
はなこの長くて美しい髪が風に揺れる。
よしお、突然はなこを抱きしめる。
風景の全てが停止。静寂。
よしお:「淋しかったら、淋しい。って言っていいんだよ。泣きたかったら、
     泣いていいんだよ。」
再び静かに音楽イン『G線上のアリア』
揺れているはなこの髪。
はなこ:「…淋しいよ。」
よしお:「うん。」
はなこ:「…泣きたいよ。」
よしお:「うん。」
はなこ:「バカ!」
よしお:「うん。」
はなこ:「私、待ってないからね。」
よしお:「うん。」
はなこ:「ほんとに待ってないからね。」
よしお:「わかってる。でも、また戻ってくる。はなこのところに。」
はなこ:「…うん」

思いっきりベタな恋愛ドラマですね〜(笑)。
でも、強がらなくていいんです。
空元気や、応援されるより、素直に「淋しいよ。」って言ってくれた方が
男の心には届くんですね。

逆もまた、然り。
特に男の方が強がったり、カッコつけたりして、弱い自分を出せないものです。
でも、本当の心のうちは解って欲しい。

「そんなもん、解るかっつーの!!」by 篤子(妻) 

僕にも犬のようなしっぽがあったらなぁ(笑)。

感情をそのまま素直に表現してみたら、もしかしたらきっと、あなたが心配している
ようなことにはならないかも。

なんだよ。本当は悲しいんじゃん。
なんだよ。本当は淋しいんじゃん。
なんだよ。本当はそんなに嬉しいんじゃねーか。
なんだよ。本当はやりたくないのかよ。
なんだよ。もっと早く言ってくれよ。
そりゃ、怒るよな。当然だよ。

そんなものかもしれないですよね。

単純に、気取らず、飾らず、できるだけ裸の自分で生きていこう!
ノンノから教わったことの一つ。

それにしても、やっぱ脚本を描いている時、めっちゃ楽しい。
時間があって間に過ぎちゃう。

そうそう、僕が脚本を書いて、娘が人を集めて、昨年公演した『丘の上の桜の木に』
の公演当日の様子をアップしました。是非ご覧下さいませ〜。

『丘の上の桜の木に』



11年目を迎える今年の旅する木は、またゼロからの出発、もとい、ゼロを目指す出発です。
今までは目標があったのでイメージ出来ていたのですが、これからの旅する木は、
どこに向かうのか、どうなるのか、何が起こるのか解りません。まさに神のみぞ知る領域。
その世界を旅する木がどう表現し、人を幸せにしていくのか。その過程で何が起こるのだろう?
マヤ歴の先生曰く、「起こるどんな出来事も、須田さんが本当に自由で喜びみに満ちた自分に
なる為に起こることなので、安心して味わって。宇宙はいつでも、応援してくれているから。」

嬉しいこと、大変なこと、そんな起こる出来事に心揺さぶられること無く、いつもゼロの状態
でいられる心の強さを身につけたい。
強いて言うなら、これが今年の僕の目標です。



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