『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。


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「ヨーロパと日本の家具はどこが違うの?」

先日、お客様に、「ヨーロパと日本の家具はどこが違うの?」と質問されました。技術的、デザイン的にはそれほど大きな差は
無いと思います。僕は、「おじいちゃん、おばあちゃんが買った家具を、孫が使っているか?ということが一番の違いだと思います。」
と答えました。家具に対する価値観と、良い家具を選ぶ目が違うと思います。
『家具工房旅する木』は、いきなり孫までは‥などと大袈裟ことは言えないけれど、せめて「ご注文下さったご本人が生きている間に、
同じ家具は買わせない!」ということをいつも考えて、デザイン、製作しています。
そこで、良い家具を長く使って頂くための、家具選びのポイントをお知らせしようと思います。
家具を選ぶ時、見た目や価格だけではなく、”一生使えるもの”ということを最大の条件に考えて頂きたいなぁ。と思います。是非、
参考にしてみて下さい。

良い家具の選び方

1)テーブル・デスクの選び方

 ・テーブルに関しては、出来れば無垢(むく)のものをお勧めします。毎日使うものなので、必ずキズがつきます。
  ”家具のマメ知識”のところに書いてある様に、無垢はキズが目立ちにくいこと、そのキズの修理が出来ること、
  この空間を決める重要なアイテムなので、味わいや、風格がとても重要な要素であること、そして何より、毎日必ず
  触る家具なので、本当の木(無垢)に触れて生活して頂きたい。という思いがあるからです。
 ・大きさは4人家族なら、140〜160センチ、6人なら180〜200センチが適当です。
 ・お部屋の大きさに余裕がある場合、テーブルは
一回り大きいサイズのものを選んだ方が、後々使い勝手が良いと思います。
 ・テーブルの高さは椅子との兼ね合いになります。『家具工房旅する木』のダイニングテーブルは
一般的のものより低め
  設定しています。(理由はチェアーのところ参照)

・脚の位置、幕板(まくいた)(天板の裏に付いている補強部材)の有無により、
 椅子がぶつかったり、入らなかったり、足を組んだ時、幕板に当たったりすることが
 あるので、注意が必要です。特にアームチェアーの場合、注意が必要です。
 アームが幕板に当たって入らない場合があります。
※X寸法が小さいと、椅子が2脚並ばなくなります。また、Y寸法が小さいと、アームチェアー
 のアームや、足を組んだときの膝が、幕板にぶつかります。

 ・天板の反り止めの構造があるかどうか。またその方法は適切なものか。天板が無垢の場合、収縮することは当然なので、
  反り止めは収縮を考慮した構造になってなけれれば、天板が割れる原因となります。

 ・デスクの場合、引き出しの位置が重要となります。

 ・デスクの場合、大抵、天板の下に引き出しが付くので、椅子との兼ね合いで、X寸法が重要になります。X寸法が少ないと、膝が
  ぶつかったり、脚を組む方は、組めなかったりします。
 ・Bタイプの場合、デスクを置く場所によっては、引き出しが左右どちらにあった方が良いか、限定されてきます。また、使用する
  椅子や、使用方法により、Y寸法が重要になります。椅子が入らない、膝が窮屈などの問題が発生するので、テーブルの幅を広めに
  確保しておくのが良いと思います。
 ・最近の住宅事情を考えると、Cタイプが主流ですね。使うときはデスクワゴンは外に出して、ゆったりと使い、しかも、デスクワ
  ゴンの天板の上にも、何かを置くことができます。Cタイプで問題は、Z寸法です。使用する椅子が納まる寸法を確保しないといけ
  ません。

2)チェアーの選び方

 ・椅子はデザイン的な美しさと、座り心地の両方が、高いレベルで融合しているものを選びましょう。デザインが優れていても、
  座り心地が良くなかったり、体のどこかに負担がかかる椅子に毎日座っていると、健康にも大きく影響するのです。

座り心地

・座った時に、お尻から太ももの裏がちゃんと座面について、なおかつ足の裏が
 
かかとまで床にペタっとつくものを選びましょう。
 この状態が一番体に負担がかからずに、長い時間座っていても疲れないのです。
・『家具工房旅する木』では、一脚一脚、使う方の身長、座高などに合わせて、
座面の
 高さを調整
しています。
・アームチェアーの場合、座面とアームの高さの関係も重要です。肩に負担のかからない
 関係のものを選びましょう。

天板との関係

・椅子の高さとテーブルの高さは切っても切れない関係で、天板のトップと、座面との
 高さの差を
差尺(さじゃく)といって、とても重要な寸法なのです。27〜30センチが
 適切です。
・『家具工房旅する木』では、上記の理由で、椅子の座面の高さを一般的なものより低め
 に設定しているので、それに合わせてテーブルの高さも低めになっています。ご使用頂
 いているお客様から、「目線が低くて、落ちつく。」「家族が夕食後、テーブルから
 離れずに、会話が増えた。」など嬉しい言葉を頂いております。

その他

・座面に関しては、木、本革、合皮、布、ペーパーコード、綿テープなど様々です。

・座面が木の場合、座ぐり(お尻の形に合わせた彫り込み加工)のあるものを選ぶ事をお勧めします。
・座面が本革、合皮、布の場合、中のウレタンの構造により、座り心地、使用によるヘタリに影響があります。
・『家具工房旅する木』では、固いウレタンと、柔らかいウレタン、綿などを複雑に重ね合わせて、座った時のファーストプレスを心地良い感覚にしています。
・座面がペーパーコードや綿テープの場合、使っているうちに汚れたり、緩くなり、たるんできます。これは素材上、仕方の無いことです。なので、購入する際、張り替えのことも考慮して、張り替えをしてくれることの可能なことを確認することをお勧めします。

 ・椅子を選ぶ時、最低15分くらいは座ってみて、体に負担がかかっていないか、座り心地はどうか、などを確かめてみることをお勧
  めします。
 ・椅子は正面から見ることは意外と少ないものです。”後ろ姿が美しい”ということも、良い椅子の条件です。家具工房旅する木の
  椅子は正面よりむしろ、横や、後ろ姿をより意識してデザインしています。
 ・良い椅子の条件として”軽さ”も大事な要素です。軽さと強度は相反する関係にあります。椅子は使い方により特に壊れやすい家具
  なので、部材の構成、見えない所の加工の方法など質問して、しっかりと答えられる家具屋さんで購入することをお勧めします。


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