『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。


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「ヨーロパと日本の家具はどこが違うの?」

先日、お客様に、「ヨーロパと日本の家具はどこが違うの?」と質問されました。技術的、デザイン的にはそれほど大きな差は
無いと思います。僕は、「おじいちゃん、おばあちゃんが買った家具を、孫が使っているか?ということが一番の違いだと思います。」
と答えました。家具に対する価値観と、良い家具を選ぶ目が違うと思のだと思います。
『家具工房旅する木』は、いきなり孫までは‥などと大袈裟ことは言えないけれど、せめて「ご注文下さったご本人が生きている間に、
同じ家具は買わせない!」ということをいつも考えて、デザイン、製作しています。
そこで、良い家具を長く使って頂くための、家具選びのポイントをお知らせしようと思います。
家具を選ぶ時、見た目や価格だけではなく、”一生使えるもの”ということを最大の条件に考えて頂きたいなぁ。と思います。是非、
参考にしてみて下さい。

家具のマメ知識

1)家具の構造について

  家具の構造は、大きく分けて3つの作り方があります。
   ・無垢(むく)材を使ったもの
   ・フラッシュ構造
   ・無垢、フラッシュ両方の組み合わせ

*無垢の家具について          
”木”そのもので作られている家具

長所 ・何といっても味わい、風格がある。
   ・古くなればなるほど、深み、味わいが増す。
   ・キズが付きにくく、また、目立ちにくい。また、キズの修理が可能。
短所:・重い。
   ・節や、ちぢみといった欠点といわれるものが入る。
   ・木が動くため、割れや、反り、ねじれという現象が起こる。
   ・高価になる可能性が高い

※『旅する木』では、無垢で家具を作る時、十分に乾燥した材料を使います。そして、木の動きを殺すのではなく、木は動くものと認識し、木に負担をかけない様に使用上支障が出る方向の動きは止める様な工夫をし、その分、支障のでない方向で逃がしてあげる様な構造の作り方をしています。

*フラッシュ構造の家具        
骨組みを組んで、それに”つき板”(厚さ0.2ミリの単板)を貼った、ベニヤ板を
貼付けたもので作った家具


骨組み

キズ

長所 ・軽い
   ・低価格になることが多い。
   ・木目を揃っている。
   ・割れ、反りが少ない
短所:・単板の厚さが0.2ミリなので、深いキズうつけたら、中の芯材が見えたり
    穴が開いてしまうことがある。
   ・無垢のような趣きがあまり感じられない。

*無垢、フラッシュ両方の組み合わせ
よく、無垢の家具は素晴らしくて、ベニヤの家具はそうではない、ということが言われますが、『旅する木』ではその様には考えていません。適材適所だと考えていて、家具をデザインする際、長く使える様に、双方の長所をそれぞれ活かした組み合わせで家具を作る様に心がけています。

2)家具の塗装について

・ウレタン塗装

 長所:・固い塗幕(とまく)が乗るので、キズが付きにくく、水、油、熱などにも強い。
     ・メンテナンスが不要
     ・ツヤなどを自由に設定できる。

 短所:・キズが付いてしまった場合、修理がとても大変で、一般のご家庭では不可能。
     ・触れた感触が、直接”木”ではない。

・オイルフィニッシュ

 長所:・塗幕が乗らないので、触った感触が直接”木”で、”木”のぬくもりが伝わる。
     ・定期的にオイルを塗ると、深み、味わいが増して、良い雰囲気になっていく。
     ・キズや、シミが出来てしまっても、自分で簡単に修理できる。

 短所:・キズが付きやすく、水、油、熱などにも弱い。シミが付きやすい。
     ・メンテナンスが必要。半年〜1年に一度、オイルを塗る。

『家具工房旅する木』で使用しているオイルは、世界一安全なオイル → こちら


・旅する木オリジナル塗装

 特に旅する木の『木のキッチン』に使用しています → こちら

 ごめんなさい。成分等詳しくはお答え出来ません。
 塗料メーカーに協力してもらい、世界一安全な旅する木のオイルを使い、
 旅する木がオリジナルに開発した塗装を施して
います。

 せっかくの木の質感を失わない程度に、薄く、均一に塗幕を乗せて、水シミ、油染みなどにも強く、
 塗幕が剥がれて、白濁するような心配も無い、手触りのとても良い塗装方法で仕上げています。

 

3)家具の着色について

 ・ウレタン塗装、オイルフィニッシュ双方とも、木に着色することは可能です。
 ・ウレタンの着色塗装は、塗料に染料、顔料を混ぜて吹き付けるので、ムラが無く、奇麗な着色塗装が出来ます。
 ・オイルフィニッシュの着色は、樹種によっては染み込みムラが出来ることがあります。

『家具工房旅する木』では、基本的に家具に着色はしていません
家具やクラフトの中のデザイン的なポイントに色の違う木を使っていますが、全て
本当にその色の木を使っています
左の写真の様に、着色した家具は、キズがついたら着色していない元の色が出てしまいますし、長く使っているうちに、必ず塗装がはがれて、地の色が出てしまいます。そして何より、着色では元々の木の味わいが表現出来ないのです。購入した時が最高の状態で、後は劣化してく一方なので、”長く使って頂く”という思いのもと、家具に着色はしておりません。
そして、ご注意願いたいことは、安い材料に着色して、高級な家具として販売されている家具が多いのです。

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