小さい頃から空想癖がありまして… | 札幌のオーダー家具・オーダーキッチンなら家具工房【旅する木】

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小さい頃から空想癖がありまして…

【空想】:その時点では実現されていないことに対し、頭の中で実現している場面を想像すること。

僕は小さい頃から空想癖がありまして…

作業をしている工房の体育館は、西側に窓があるので、7時くらいになって、掃除をしていると、西日が機械と僕たちをいい感じに照らすので、なんかちょっと正義の味方になって、地球のため、人々のために戦って、ボロボロになりながらも、なんとか敵をやっつけて、基地に帰って来たみたいになる。

今日も夕陽が綺麗だったので、傷だらけの心と体を癒そうと外に出て眺めていると、金次郎は、せっかくの美しい夕陽も顧みず、勉強している。
たまには薪を下ろして、腰掛けて、夕焼けに思いを馳せてみるのもいいものなのに。

なんて思いきや、

ちょっと今日の金次郎はいつもと様子が違う。
うん、足取りが軽い。
なにか良いことがあったようだ。

「おーい、金次郎、なにか良いことでもあった?」

慌てて持っていたものを隠す金次郎。

「あ、お前、なに隠してんだよ。見せろって。い〜から、見せろって。正義の味方だぞ、俺は。
お〜?手紙?ラブレター?お前、真面目だけが取り柄だと思ってたけど、意外とやるじゃ〜ん。
いい〜から!薪、売ってこいって。あ、そう言えばあそこ、国道の手前のパン屋、きみかげさん、薪欲しがってたぞ。
はいはい、行ってらっしゃい!」

++++ 手紙 ++++++++++++++++

金ちゃん、あのね
今日からトンボが飛んでいます
昨日までは全然いなかったのに

畑のトウキビの穂の上に止まってね
どういうわけか、みんなこっちを向いているの

だから「まだ早いよ。」って言ったの
だって トンボの季語は秋なんだもの

トンボは可愛いから好きなんだけど
でもね
ちょっと寂しくなるの

だって夕方とトンボの相性がピッタリすぎて
私が入る場所がないんだもん

夕方の涼しい風もね
なんだかトンボの羽を揺らすために吹いているんだもの

だからね
金ちゃんに手紙を書こうと思ったの

だって 金ちゃんの心の中には 私の居場所があるんだもの

+++++++++++++++++++++++++

「…なんか、ごめん。いや、なんか〜、ほんとにラブレターだと思わなかったから。もっと、ふざけたやつかな?って。
…なにこれ。純愛じゃん!心打たれるじゃん!
あの夕焼けより、夕焼けじゃん。焼けるわ〜。」

僕は小さい頃から空想癖がありまして…

 

 

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