くどけんが〜!(新人募集) | 札幌のオーダー家具・オーダーキッチンなら家具工房【旅する木】

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くどけんが〜!(新人募集)

僕の息子です。
中国の万里の長城に行ってきました。

すみません。ウソです。道北の下川町に万里の長城があったんです!(知る人ぞ知る)

いや、一番のウソは、”僕の息子”のところでしょ!

そうでした!二年目のくどけんです。
22歳。彼女無し。募集中です。
笑い声がうるさいけど、優しくて、素直で、いい奴です。
手をあげてくれた人、先着10名に…
ん〜、どうしよう。
鬼滅の刃のTシャツ、プレゼントします!

これ、殺到じゃないですか?(笑)

鬼滅の刃、すごいですね〜。なんなんでしょう?この社会現象は。
僕は正直、グロい系がダメなので、一人では見れません。

って、鬼滅のグロさでダメって、弱すぎじゃないかって?
ん〜、鬼の目が怖い。なんか、殺られる時の目が。一人じゃ無理。

って、そんな話をしようと書き始めたわけじゃないんです!
くどけんの話。

彼は僕が非常勤の講師をしている専門学校の生徒で、その頃から「週末、手伝いに行かせてください。」
と言って来ていました。
と言っても当時、まだ免許がなかったので、僕が隣町の江別まで送り迎え。送迎付きとは、たいそう良いご身分(笑)。

こんな風に書くと、かなり出来の良い生徒だったように見えますが…。
決してそんなことはなく、どちらかというと、そうでもない方で。

最初はひどかったんですよ〜(笑)
ある日、僕がショールームでお客さんと打ち合わせをしていている時、彼が僕に質問があって、声をかけて来たので、「ちょっと打ち合わせ途中だから待ってて。」と言って、ドアを閉めて、打ち合わせの続きをしていたんですね。
意外と時間がかかってしまって、3、40分後、打ち合わせが終わってドアを開けたら、くどけんがそこで立って待ってるんです。
いやいや、「待ってて。」って言ったけどさぁ!
いろんな場面でこんな感じ。

そんな彼も、今ではだいぶたくましくなって、旅する木を支える太い人材になりつつあります。

先日、専門学校の担任が工房に来て、くどけんと話をした時、あまりにくどけんがしっかりしていて、まっすぐ木工に向き合っている姿を目の当たりにして、「あのくどけんが〜。」と泣きそうになってました。たった一年ちょっとの間の彼の成長に驚いていました。

僕は、技術は後からついてくるものだと思っています。
大事なのは、心の方。
なので、最初の頃は、木に対する姿勢とか、機械や刃物と自分の関係、加工をしている時の心の持ち方…、そんな精神的なことばっかり話をしました。

そして毎朝工房に入る時は、工房に一礼、神棚に向かって感謝をして仕事を始める。1日の仕事を終えて、工房を出る時も同じく神棚に向かって感謝して、工房に一礼してそっとドアを閉める。

ミスをして、材料を無駄にした時、僕にすいませんでした。と謝って来ます。
そんな時は、「謝るのは俺じゃなくて木に対してだ。人間の勝手な都合で切り倒されて、縁あってここにやって来て、せめて、いい家具になるんだったら…って気を取り戻した矢先に、ミスをされて、ゴミ箱に捨てられて冬の薪になる木の気持ちを考えろ!」っと。
最初の頃は、ミスって捨てられる材料を、自分の部屋に持っていって、眺めさせたものです。

一年半経って、仕事に対する姿勢がしっかりして来たように思います。自分でしっかり考えて、1日の目標を持ってやっています。
質問の仕方も変わって来た。
最初の頃は、「これ、どうやるんですか?」だったのが、「こうやろうと思ってるんですけど、いいですか?」に。

たくましくなったなぁ。と嬉しくなります。

まあ、あまり褒めすぎると、調子乗ってミスするタイプなので(笑)。
あくまで最初のハードルが低かった。ということなんですけどね。

僕には木工に対するある考え方がありまして。

木工は、続けていれば、誰でも二流にはなれる。
そして、二流になれれば、お客さんに満足してもらえる家具は作れる。
そこから先に行けるかどうかは、もはや技術の話ではない。
心(姿勢)の問題である。

特に機械が人の技術を追い越してしまいつつある今、そしてこれから、もっとも必要なのは、そこなんだろうと思います。
そしてそこは、人間力に繋がっていく。人間的な魅力に。

くどけんの最大の長所は、とにかく素直。これに尽きる。そしてこの素直さが半端ない。ズルさとか、セコさとか、ごまかしがない。
商売をしていると、時々やっぱり、駆け引きのようなことがある。くどけんに、そんなことができるようになるのだろうか?なんて心配になってしまうことがある。

マヤ暦(一応、僕はマヤ暦アドバイザー)では、くどけんは、僕のガイドキンなんですね。
上記で随分偉そうなことを言っておきながら、実は僕をガイドする役割がくどけんなんです。彼を指導しながら、見習うべきところがあるなぁ。と思う場面が多々あります。
僕もまだまだ一流を目指す旅の途上ですが、くどけんもまた、僕とは違った特徴を兼ね備えた、一流を目指して欲しいと思います。

え?そんな素直ないい人なのに、彼女いないの?って?
いないんですよ。
「寂しい」が口癖。
わかった。彼女は俺が責任持って、鬼滅の刃で釣ってくるから。
くどけんは2009年に書いたこのブログを読んでおくように!

2009/4/27 ハルニレの最後の叫び

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