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僕らが問われていることは?


昨日、安倍首相が緊急事態宣言を1ヶ月延長しましたね。
なかなか終息の気配が見られず、飲食業などは、とても深刻な状況になっているというニュースが報道されています。

そんな中、たまたまこんな記事を目にして、ちょっと考えてしまいました。

2010年に宮崎県で発生した口蹄疫の記事です。
2010年4月10日、宮崎県で口蹄疫の第一例が発生しました。その後、日を追うごとに感染地域が広がり、感染を食い止めるため、発生農家から半径10km以内の家畜は、全て殺処分されたそうです。その数、29万頭。そのほとんどが感染していない健康な牛やブタだったそう。

なぜこの時期にこの記事が出たかというと、ちょうど時期が重なったからだと思います。宮崎県が非常事態宣言を出したのが5月18日。

心がチクリとしませんか?
人間とは…
と思ってしまうのは僕だけでしょうか?

ちょっと調べたのですが、口蹄疫は人間には感染せず、人間で言えば風邪のようなものだそうです。
昔、農家一軒一軒が生活のために必要なだけの家畜を飼っていた頃は、口蹄疫は人間に感染しないですし、放っておけば治る病気なので、さほど問題にならなかったそうです。
しかし、今のように大量飼育、大量出荷のため、農家形態が企業型になると、対応が変わって来ます。病気の牛やブタは採食困難になり、乳が出なくなるので、牛乳、乳製品の出荷が滞ったり、子育てに影響が出るため、感染を食い止める処置が取られるようになったのだそう。
また、洗浄国(口蹄疫ウィルスがいない国)でなければ輸出できないということも、この全頭殺処分に拍車をかけているということです。

この内容、全て、人間の都合なんですね。
このことを今の僕たちに同じ条件で当てはめたら、地球上のほとんどの人間は殺処分されていることになります。

人間が悪いだとか、酷いだとか、そういうことを言いたいわけではないんです。口蹄疫で行われたことは、いろいろな方面から考えると、心は痛みますが、仕方のないことだと思います。誰が悪いということではなく、ただ、人間はそうやって生きて来て、人間の幸福の裏にはそういう一面がある。ということ。

この内容のブログを書こうと思って、3日が経ってしまいました。まとめ方がわからないんです。正解がなんなのか解らない。ただ自分の中で釈然としない。

僕たちは、日々一瞬一瞬を、正解かどうか解らない選択をしていたり、時には不正解と知りつつも、それを選択していたりしています。その時の自分には、その経験が必要だということなんでしょう。そうして、その経験は、新たな選択の問いとなります。

そういう意味では、人類としても同じことをしているんだろうな。今の僕たち人類には、この経験が必要なんだろう。そうして人類が選択してきた様々な経験が問いかけていることとは…。

この地球に存在している生物の頂点に立っている人間の在り方とは?
ということのような気がします。