地球に影を作る4つの光 | 札幌のオーダー家具・オーダーキッチンなら家具工房【旅する木】

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地球に影を作る4つの光

北海道に新型コロナウィルスの拡散を防ぐため、緊急事態宣言が出された昨夜、
心なしか、当別に漏れてくる札幌の光も暗い気がして。
それに、新月が開けて間もない昨夜の月は、細長く、月明かりも控えめで。
放射冷却で冷え込んでいる雲ひとつない当別の夜は、星が綺麗で、寒さも忘れてしばらく眺めていました。

ちょうどこの時間、月のすぐ近くで、月に負けるものか。と一際輝いている星があります。
金星です。

さっきまでは真っ直ぐ縦に並んでいたのに、ちょっと家で用事を済ませて、また外に出て見てみると…。
あれ?随分月と金星の位置が変わっている!
こんな風に時間を感じるのって、心が宇宙に広がる感じがして、心地いい。

ちょうど見上げる目線に冬の大三角が綺麗に見える。
冬を代表する星座、ご存知、オリオン座。
ポンポンポンって並んだ3個の星の左上に、ちょっと赤っぽい星があって、それがオリオン座のベテルギウス。
オリオン座の下の方で輝く明るい星が、おおいぬ座のシリウス。
ベテルギウスの左にあるのが、こいぬ座のプロキオン。
この3個の一等星を結んだものが、『冬の大三角』と呼ばれているんです。

この冬の大三角の真ん中を、大きな川が流れているんですね。
星空に川?
そう、天の川です。

オリオンは狩の名人。
狩に行く時、犬たちを連れて出かけるんです。
でも、天の川を渡れない子犬は、いつもお留守番。
寂しくクーン、クーン言いながら、早く大きくなって、大好きなオリオンと一緒に、狩に行きたいな。って思いながら待っているんです。何千年も。

大きいノンノ(北海道犬)と小さいまる(黒柴)を毎日散歩している僕は、この話しの子犬が可哀想になってしまうので、自分なりにアレンジして、天の川が見られない日は、子犬は天の川を渡れて、オリオンと一緒に狩に行けることにしています(笑)。

昨日は暗かったけど、天の川が見られる程ではなかったので、「よかったね〜。」なんて言いながら、尻尾をふりふりして、オリオンの周りを走り回っている子犬と、獲物を探して、堂々と歩いている大犬の姿を想像していました。

こんな風に冬の空を眺めていると、寒くても楽しいものです。

そうそう、自然の光で、地球に影を作るものって4つあるんですって。
さて、なんの光でしょう〜?

答えは、太陽の光、月の光、そしてなんと、金星の光も影を作るんですって。
そしてそして、最後の一つ。

天の川の光。

信じられませんよね。
でも、オーストラリアの砂漠では、天の川の光で自分の影が見られるんだそうです。
これ、ちょっとそそられませんか?

新月の夜、一人、オーストラリアの砂漠に立っている。
見上げると、信じられないほどの星々。
なんか違和感を感じると思ったら、そう、見慣れている星座が全部、逆さま。
そしてその真ん中を貫く様に、白い筋雲のような光の群集。
ふり返ると、砂漠に遥か向こうから続いている自分の足跡がぼんやり見える。
そして足元には、砂の上に自分の影が写っている。
寝転んで空を見上げる、星が降ってくるよう。
宇宙に身体も心も吸い込まれていく。
自分が宇宙なのか、宇宙が自分なのか、その境界線がぼんやりとしてくる。

カッコよくないですか〜?
って、本当に見てみたいのか、そんなことを言ってる自分に酔っているのか、どっちなんだ!って話ですけど。

失礼しました。
本当に見てみたいです。

天の川をは、ささやかすぎる一個一個の光が、何百億個も集まってできるもので、しかも、その一個一個の光は、そのどれもが何万年から何億年もかけて、やっと地球に届いた光なわけで、そんな些細で、奇跡の結晶の様な淡い光で作られる自分の影を見ることは、これはなんか、最高のロマンのような、贅沢のような気がします。

いつか、そんな旅をしてみたい。