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まるで引き寄せの教科書みたい!〜風鈴ちりり
↑↑↑ 風鈴ちりりの店舗内
このGWから、娘と息子がやっていくお餅やさん、『風鈴ちりり』が旅する木の工房の中のひと教室でオープンしました。
こんな田舎でお餅屋さんをやったって、お客さん来るのかな?という心配をよそに、毎日信じられない程の人が朝から大行列になっています。
娘も息子も、アルバイトの人も必死でやっています。
開店30分で売り切れてしまうという状態が続いています。
前のブログでも触れましたが、子供たちがお餅屋さんをやる!っと言い出したのは、今年の正月なんです。それまではオーガニックのカフェをやる予定で、準備を進めていたんですね。それなのに、今年になってから急に、お餅屋さんに変更。しかも、当初の4月オープンは変えない。
お餅をついた経験はほぼ無い。
実質3ヶ月ちょっとしかないんです。
あり得なくないですか?
ただの思い付きでお餅屋さんをやる!って。
僕は、じっくり一年くらいお餅つきの技術を学んで、極めて…
そして満を辞してオープンじゃなきゃ、間に合わないんじゃない?と思ったんです。
ところが、そこからの彼女らの行動には、迷いなく、まっしぐら。
自分たちが出せるMAXの金額を伝え、内装、家具、お皿やお椀など木製品の全てを旅する木に発注。
「全部任せるから、この中でやって」っと。
そうなると僕も張り切ってしまいます。
「常にお客様の期待を超えていく」ことをモットーにデザイン、製作をしているのですが、自由にやらせてもらえるとなると、僕はついつい、遊びたくなってしまう。
僕の言う『遊び』とは、『最高の技術と手をかけて、お客さんがビックリするようなものを作る』こと。
旅する木スタッフ一丸となって、遊び心を散りばめた、最高級の内装、フローリング、家具、食器や器を完成させました。
↑↑↑ 格子の間仕切り
お餅つながりで、木の凹凸を利用して山と満月と風鈴を描きました。息子としょっちゅうやっている花札の『芒に月』(山に月)にヒントをもらって、左側に月を描いたのですが、なんか右側が淋しくなったので、「そうだ!風鈴を描こう!」と思いついて、描きました。これ、必見の価値あり!
↑↑↑ 花札の『芒に月』(山に月)の絵柄
僕らが必死になって、ちりりのものを製作している間、娘と息子は、開業準備とともに、毎日お餅つきの研究をしていました。
僕に見える限りで言うと、大変で、不安であろうはずの創業、開店準備を、2人は心から楽しそうにやっていました。
自分の創業の時を振り返ると、凄いなあっと感心してしまいます。
なにが凄いって、自分でいうのも何ですが、旅する木は決して安い家具屋さんではないんです。むしろ高級な方。
さあ、起業してお店を持とうとしている若い2人には結構な金額になります。
開店準備なんて、準備が進んでくると、さらにあれこれ必要な物が増えてくるもので、追加、追加になります。
僕の方が心配になって、
「お皿の数、減らせば?」と言っても、
「いや、満席になったら足りないから、お皿の数は減らしたくない。追加で○○万円払う」っと。
最初から満席になることしか考えてないんですよね。
売り上げ予想も、満席を前提に計算していました。
「そういうの、何ていうか知ってる?『取らぬ狸の皮算用』っていうの」
と言って、からかったものです。
この時点で、満席になるこという未来は、もう決まっていたのでしょう。
じゃあ、どうやってこんな田舎の廃校で、未経験者の若者2人がやるお餅屋さんを満席にさせるのか?
ここはもう、2人の領域ではないんですね。神様というのか、何か人知を超えた大きな存在の仕事。そして今回、その仕事っぷりは凄いんです!
オープン2日前のプレオープンの初日、些細な縁と偶然が重なって、なんと、北海道でとても有名な食べ物系インフルエンサーが4名も来てしまったんです。
まだオープンもしていない、情報と言えば”お餅屋さん”ってだけで、どんな内容のものを提供するお店なのかもわからないのに。
もしかしてお金を出したり、様々な人脈を使ってでも来て欲しいと思っている飲食店経営者は数多くいるのかも知れません。そんな影響力のあるインフルエンサーが、しかも4名も。
その人たちが次々とちりりを紹介するものですから、それはオープン初日から凄いことになるわけです。
ちなみに、”満席にする”という彼女たちの思いを現実にするために神様が使ったアイテムの一つに、旅する木が加わっているんですよ。
僕もその場にいたのですが、一番影響力のあるインフルエンサーは、当別の別のお店を紹介するために、たまたま別のインフルエンサーに同行しただけで、ちりりに興味を持っておらず、ちりりに来た時は、カメラも持っていなかったんですよね。
ところが、ちりりの内装や家具を見て、「これはスゴイ!北海道には無い。東京レベルだ!」と言って、カメラを持ってきて、撮影をし始めたんです。
別のインフルエンサーの人も、「東京レベル」という表現を使っていたので、インフルエンサーの中では、良い室礼のお店を「東京レベル」という言い方をするんでしょうかね?
旅する木、凄いでしょ?っということを言いたいわけではないんです。旅する木はいつもと同じように、お客さんに喜んでもらえる仕事を、一生懸命しただけなので。
娘と息子のお店なので、ちょっとだけ頑張りましたが(笑)。。
凄いのは、彼女たちが、資金の大部分を、惜しみなく旅する木に注ぎ込んだということ。その心意気に神様が乗っかったんだと思います。
そして、やっぱり一番は、2人が作るお餅の感動的な柔らかさと、そのお餅を引き立てる付け合わせの美味しさだけでなく、美しさへのこだわりですよね。
提供する物が、お客さんを感動させられるレベルの高さがあった上でのことで、たった3ヶ月でこのレベルに持ってきた2人は、本当に凄いと思います。
直感に従って決断し、最高の結果を信じて疑わず、どのように?は考えず、目の前のやるべきことを楽しみながらやる。
これ、引き寄せの基本中の基本ですよね。これ以上でもこれ以下でもない。まるで、引き寄せの教科書みたい!
娘たちは引き寄せの法則とかに興味ないし、全然知らないのですが、これを素でいっていました。
そして今、結果を受け取っている。
まさか、子供たちにこんな姿を見せつけられて、僕はとても勇気をもらっています。
僕にも叶えたい現実があります。
それは…
あ〜、でも、これ、ここで書くの、勇気いるな〜。
めちゃくちゃ抵抗あるな〜。
やめようかな〜。
でも、この抵抗感が今の僕の、そして旅する木の限界なんだろうな〜。
サクッと乗り越えて、すでに、いや、とっくにそうなっている自分でいたいなぁ。
サクッといきますよ。
旅する木の年商1億、
僕は年収3,000万円、スタッフの年収1,000万円。
これを今のスタッフで楽しみながら達成する。
物心ともに豊かで、幸福を感じながら人生という旅をする。
これ、家具工房レベルではあり得ない数字です。家具メーカーでも。
旭川の20〜30人規模の家具会社の年商が1億〜1.5億、社長の年収が500〜800万円くらいの業界ですから。
家具製造に携わる人の中では、
「自分たちは好きなもの作りをしているのだから、収入が低くても、心は豊かなんだ」という雰囲気がまかり通っています。
『好きなことを仕事にする』
これはとても幸せなことです。
でも、『幸福』は、物心の両輪のバランスがよく、そしてその車輪はある程度大きい方が乗り心地が良い。
僕はそう思っています。
でも、3,000万円はもらい過ぎですね。
ハードル低くしてる(笑)。
実はこれには理由があるんです。
10年以上前から当別町のふるさと納税の返礼品に、旅する木の家具があります。
そのコースの中に、納税額50万円、100万円、300万円、500万円があります。
オーダーで、納税者が希望する家具を製作します。
ありがたいことに、毎年、旅する木の家具を目的に、当別町に寄付をしてくださる方がたくさんいます。
50万円納税できる方の年収はおおよそ1,500万円くらい。100万円納税できる方の年収がおおよそ3,000万円。300万円、500万円はもう億万長者ですね。
ふるさと納税のお陰で、このような高額納税者の方々と実際に会って、話をする機会があることは、楽しくて、とても刺激になっています。
そんな中で、当別町に100万円以上納税をして、旅する木の家具を選んで下さる方には、ある共通している特徴があるんです。
実際に旅する木に来てくれて、僕の話をじっくり聞いてくれて、そして
「餅屋は餅屋。家具に関しては、私より君の方が専門家だから、任せます。お金のことも足りなかったら追加でかかった分支払うから。君の納得するものを作って欲しい。」
こういうこと言ってくれる人が多いんです。
『君の納得するものを作って欲しい』というのは、嬉しい反面、プレッシャーですけどね。
そして、完成した家具を納品すると(大抵本州の方なので、家具は発送)、喜びのメールか、中には手紙をくれる方もいます。
なんか、相手を気持ちよく、嬉しい気持ちにさせてくれる人が多いんです。
なるほど、そういう人のところに人も幸せもお金も集まるんだなぁ。と思うんです。
だから僕は、年収3,000万になりたい…
というより、
僕が今まで出会った年収3,000万円以上の人たちのように、物心ともに余裕があって、優しく、相手を大切に、幸せにする人になりたい。
おっと、ずいぶんハードル下げたね〜(笑)
でも、これなら今すぐにでもなれる。
先ずはそこから。
そして、これは心の底から思えている。
旅する木は、家具作りを通して、まだまだたくさんの人に幸せを届けることができる技術と、思いを持った会社であり、集団だと。
子供たちの思考、行動を見て、真似というか、自分の中に取り入れていけば、こんな夢も、
「あれ?楽しんでやってたら、いつの間にか叶っちゃった」
なんてことになるかも!
なんて思わせてくれます。
こんなことをスタッフと談笑していると、面白いアイデアが湧いてくるものです。
旅する木が、旅する木らしいクスって笑ってしまうような遊び心を形にして、ギネスに挑戦しよう!
なんて、あまりにくだらない、バカげたアイデアを大爆笑しながら、
「でも、やてみるか」
「現状を打破して、次のステージにいくきっかけは、こういうバカなことじゃないですか?」
「めちゃくちゃ楽しそう♪」
「めっちゃお金かかるぞ」
「そこは、お願いします!」
こんな会話、こんな気分にさせてくれるちりりに感謝!
ぜひそんな風鈴ちりりにお餅を食べに来てください。
その際は、旅する木が手掛けた内装、フローリング、家具、お重、お椀、器にも、ご注目くださいね。
そういえば、さっき、説明の中で『餅屋は餅屋』ということわざを引用しましたが、本当に『餅屋』ができちゃったので、ちょっとややこしいことになっちゃいましたね(笑)。
“餅は餅屋”とは、お餅はお餅屋さんでついたものがいちばん美味しいのだから、その分野のことはその道の専門家に任せたほうがうまくいくという例えです。
↑
どこかのHPより引用
これよりちりりのお店の紹介と、旅する木の頑張ったところの紹介
↑↑↑ ちりりの店舗 元職員室
↑↑↑ 改装前はこんな感じだった
↑↑↑ ビフォー
↑↑↑ アフター
わざと白太を入れた、ウォールナットのフローリング 製作は大変だったな(涙)
↑↑↑ フローリング貼りは、息子も手伝った!
↑↑↑ 小上がりの製作。何百人乗っても大丈夫!そんなに乗れないけど(笑)
↑↑↑ 一番人気の餅重
↑↑↑ 四方の隅に違う樹種を埋め込むという、手の込んだ技法で製作しました
↑↑↑ 美味しいと評判のお雑煮
↑↑↑ 極限まで細いエッヂと美しいデザインのお椀
↑↑↑ このマットで品のあるツヤにたどり着くまでに、本当に苦労しました!
↑↑↑ ぺったんセット用のミニチュアの杵と臼を製作
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