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閃きはどこからやってくる?

すっかり秋ですね。
旅する木は廃校の小学校を工房にしているので、広〜いグラウンドがあります。その隅っこにナナカマドが一本、立っています。
北海道のような寒い地域のナナカマドは、この時期、真っ赤な実をたわわにつけます。
この赤い実は、冬になっても落ちずに残るので、雪が降ると、ふんわりとした白い帽子を冠って、より鮮明な赤色が、モノクロの外の世界につられて、ついつい乾きがちな心に、鮮やかな色を思い出させてくれます。
白い帽子をかぶって可愛らしい姿からは想像できないのですが、7回釜戸に入れても燃え尽きないほど幹が硬いということが、名前の由来なんだそう。
ここ、東裏小学校に工房を移転した年の冬、雪帽子をかぶった姿が可愛らしく、このナナカマドを年賀状の写真として使ったのを思い出しました。もう18年も前のこと。
こんな風に、今、目の前の出来事がきっかけに、18年前の記憶が呼び起こされることがあります。
記憶ってどこにあると思いますか?
普通に考えれば、頭の中ですよね。
脳のどこかに保存されていて、何かをきっかけに呼び出されるのかな?
匂いが一番記憶との結びつきが強いんだそうです。
あることを経験していた時の、その時と同じ匂いを嗅いだ瞬間、その出来事を思い出すことって、確かにありますよね。
記憶を司っているところって、鼻の奥の眉間のところの辺にあるんですかね?
でも…
そうとも言い切れない。
先日、こんな不思議なことがありました。
娘たちがやってる風鈴ちりりの北広島店に用事があって、運転していた時のこと。
Amazonミュージックで、1990年代のヒットソングを選択して聞いていた時。1990年代というと、僕は20代。大学生から社会人になりたての頃。どの曲も懐かしくて、口ずさみながら気分良く、運転していました。
その時、My Little Laver の曲が流れてきました。
なんかで東京の秋葉原に行っていた時、電気屋さんの店頭には、テレビが積み重なるように置いてあって、その全てのモニターに、My Little Laverが『Hello,Again〜昔からある場所〜』を歌っている姿が映し出されていたのを思い出しました。
この曲も好きだったので、口ずさんでいると、ふと、
「ん?同じくらいの時期に、My Little Laverと同じように、女性ボーカルのバンドで聞いていたアーティスト、曲があったぞ?なんだったっけ?」っと思いました。
一生懸命思い出そうとするのだけど、思い出せない。絶対思い出したい!
そう思うと、曲が邪魔になるので、My Little Laverの曲を止めて、考えまくる。
バンド、女性ボーカル…
Every Little Thing じゃない。でも、名前が似てたような…
モヤモヤした霧の中から、思い出せそうな記憶の糸を一生懸命手繰り寄せようとします。
僕の記憶では、My Little Laverと、Every Little Thingのどこか、もしくはどっちかに似たよう名前だったと思ったんですね。
二つに共通なのは、 Little です。
それで「リトル、リトル、リトル… いや、さすがに、 Littleだったら、同時期に女性ボーカルのバンド3つとも、 Littleがつくっていうのは、ちょっとないよなあ。っということは 、重なるところはLittleではない。Myか?Every?」
こんな風に焦点を絞っていけば、きっとピンッと来て、思い出すはずだっと、一生懸命考えました。
でも、一向に閃かない。
結局、ちりりの北広島店に着いて、用事を済ませ、帰宅の途につきました。帰りの運転中も、めちゃくちゃ思い出そうと必死。でも、全く思い出せなくて、なんかもう、モヤモヤ!
もうここまで来ると、思い出さなければ気がすまない!という執着になって、ちょっとしたスペースに車を停めて、ネット検索し始めました。
『1990年代』・『女性ボーカル』・『Every』とかで検索すると、当然ながら、Every Little Thingばかりが出てくるわけで、『似た名前』を追加したところで、たどり着くことはありませんでした。
ここまで読んで、もしかして!って、それこそ閃いた人、いますか?
この時、あなたと出会いたかった!(笑)
最後の最後に、降りてきたので、さあ、合ってるかどうか、乞うご期待(笑)
ここまでやってようやく諦めの境地になりました。
「まあ、もし思い出せなかったら、思い出す必要のないことだってことだ。思い出す必要のあることだったら、閃く!」っと思って、考えないようにしました。
そもそも、30年間、その歌のことを思い出さなかったんだから、思い出す必要のないことだというのはその通りで、むしろ逆に、なんでそんなアーティストがいて、その曲を聞いていたことを思い出したんだろう?っと思いながら工房に戻りました。
工房について、仕事に取り掛かると、もうすっかり忘れて、仕事を終えて、家に帰って、夕飯の支度をしていました。
北広島の地元の新鮮な食材を扱ってるお店で、とっても厚いベーコンを買ったので、パスタを作っていました。
このベーコン、絶対美味しい!ベーコンの厚さをどれくらいで切ろうか?やっぱりここは贅沢に厚切りだよなぁ。なんて考えながら気分良く、ベーコンをカットしている時、自分が鼻歌を歌っていることに気がつきました。
!!!
なんと、無意識のうちに口ずさんでいた曲が、まさに昼間、思い出そうとしていたアーティストの曲だったのです!!!
自分でもビックリ!
え?なんで?!っと。
でも、メロディーだけだったので、忘れないように、何度も繰り返して口ずさみながら、どうやって調べよう?っと考えました。
メロディーでアーティスト名や曲名を調べる方法が見当たらない。
そういえば前に娘とご飯食べに行ったと時、レストランでかかっていた曲を知りたくて、「この曲、なんだっけ?」って聞いたら、「そういう時のためのアプリあるよ」っと『Shazam』っというアプリを教えてもらったのを思い出しました。
流れている曲を聞かせると、検索してくれて、その曲の情報を教えてくれるのです。
そこで、そのアプリに向かってメロディーを歌ってみました。
音痴ではないものの、お世辞でも上手いとは言えない僕の歌唱力では…『結果なし』(涙)
もう歌詞を思い出すしかない!っと、メロディーを口ずさんでいると、断片的ですが、歌詞を思い出しました。
「大きな… 走り出そう、戸惑うことはもうやめて…」
わかりましたか?
この言葉で検索したら、ビンゴ!!!
出てきました。
the brilliant green でした!
もう、本当にスッキリ爽快!って感じ。
すぐに brilliant green のこの曲『There will be there ~愛のある場所』と、『そのスピードで』の2曲をダウンロードして、聞きました。
30年ぶりにとっても懐かしく、気分良く聞きました。
聞きながら、可笑しくなりました。
だって、 『the brilliant green 』
Little もなければ、My Little LaverやEvery Little Thingとかぶってる単語、ないじゃないですか!
強いて言えば、英語、三つの単語 くらいなもので(笑)
記憶ってどんだけ曖昧なのよ!っと笑ってしまいました。
それにしても、なんでベーコン切ってる時、無意識のうちにあのメロディーが出てきたんだろう?
しかも、結局アーティスト名ではかぶっていることろも、似ている単語もなかったのだから、そのルートでは間違いなく辿りつかなかったわけで、曲無しで歌詞は思いつくはずはなく…。。
そう考えると、『the brilliant green 』に辿りつくルートは、まさにこれしかなかったと思うんです。
メロディーを思い出して、そこから歌詞を思い出して、検索。この一通りしか。
そしてそれは起きた。
なんで無意識にあのメロディーを口ずさんでいたんだろう?
絞り出そうと必死になっていた時には、全く手掛かりすらも掴めなかったのに、諦めて、ワクワクしながらベーコンを切っていた時に降りて来た。しかも、降りて来た感覚すらない状態で。
この記憶はどこにあったんだろう?30年間、僕の頭の中のどこかにあったのかな?探してない時に、なんで思い出したんだろう。
発明家のニコラ・テスラはこう言っています。
「わたしの脳は受信機にすぎない。宇宙には中核となるものがあり、わたしたちはそこから知識や力、インスピレーションを得ている」っと。
ニコラ・テスラは、100年も昔の人なんです。
そして、現在の物理学者の最新の仮説では、この宇宙には、ゼロポイントフィールドというエネルギー場があって、そこに、地球誕生から現在、そして未来までの全ての情報がホログラム情報(波動情報)として存在していて、僕たちはそこから、自分の出している波動に同調した情報を現実として体験しているっというもの。
昔から言われている、『類は友を呼ぶ』とか、『引き寄せの法則』は、今では物理学でも証明されつつあるんだそうです。
もしかしたら、『記憶』というものは、頭の中には無くて、宇宙の中のどこかにフラフラ浮いていて、思い出そうと脳が必死になってフル回転している時にはアクセス出来なくて、トイレに行ったり、お風呂に入っていたり、美味しいものを食べていたり、眠りにつこうとしていたりと、ふと気が緩んでリラックスして脳の活動が止まった時に、ピピっと受信機としての脳に繋がるのかも知れませんね。
これは『アイデア』にも言えるのかも知れません。
家具のデザインを起こす作業をしている時、やっぱり絞り出そうとしている時は浮かばないもので、読書をしていたり、僕の場合、眠りにつく直前ですね。ウトウトしている時、パッと思いつくことが多いです。
眠いので、そのまま寝てしまおうか、起きて、書き留めておこうか、いつも迷います。
睡魔に負けて、絶対忘れないぞ!っと思ってそのまま寝ると、まあ大抵、次の日の朝は思い出せないものです。
少なくとも、僕の脳には、『記憶する』という機能は無いように思います(笑)。
the brilliant greenの曲のメロディーは、宇宙のどこかにある、ゼロポイントフォールドに保管されていて、僕が美味しそうなベーコンを、贅沢に分厚く切ってワクワクしている時に、僕の脳が受信して、口ずさんだのかも知れませんね。
これから旅する木は、建築をやっていこうと思っていて、今、色々と考えているところです。
『建築からお箸まで』
『ああ、自分の人生はなんて愛おしいものなのだろうっということを日々、気づかせてくれる』
これが旅する木の家のコンセプト。そんな家を作りたい。
そのためにどんな家にするのか?を毎日毎日考えています。
良いアイデア、降りてこないかな?
明日、めちゃくちゃデカくて美味しそうなベーコンを買ってこよう!
お誕生日、おめでとう。笑顔でいられる一年でありますように。





