心豊かな暮らし【旅する木の家】造り とうとう旅する木が家を造りました! | 札幌のオーダー家具・オーダーキッチンなら家具工房【旅する木】

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PRODUCT作品紹介 / ベンチ建具

心豊かな暮らし【旅する木の家】造り とうとう旅する木が家を造りました!

とうとう旅する木が『家作り』に取り組みました。
25年前、家具の修行時代に、家具だけではなく、建築を含めた『心豊かな暮らし』を提案する仕事をしていきたい。という思いを抱き、独学で2級建築士を取得しました。

旅する木のダイニングセットを使ってくれている坪田さんご夫婦から、「旅する木に家を作って欲しい。」と依頼され、実現しました。
その名も『旅する木の家』←そのまんま(笑)

建築の設計から、家具、建具、窓枠、フローリング、階段笠木、幅木から周り縁に至る室内全ての木部を旅する木が製作しました。

坪田家の製作中、ずっと考えていたこと

『技はなんのためにあるのか?』

その答えが【旅する木の家】の中にはあります。

映像では実物の良さはなかなか伝わらないものですが、どうぞじっくりとご覧ください。
その答えを感じられると思います。

質問の答え(僕が考える)は、最後に記載しています。

GALLERYギャラリー

『技はなんのためにあるのか?』

その答えがここにあります。

外観はウッドシングル。まばらな色合いが素敵

経年変化がすごく楽しみ!

それでは坪田ハウスに一緒に入ってみましょう♪

ウッドシングルのアプローチを通って玄関に。

いきなり素敵で可愛い木のレバーハンドル。旅する木らしい遊び心♪もちろん、こんなレバーハンドルの既製品はないから、旅する木が製作したもの。

玄関ドアを開けると、木目、デザインが統一された収納建具が心地よい雰囲気で迎えてくれます

ウォールナットの上がり框。玄関を引き締めてます。

玄関を開けると、大きな3枚扉の収納。建具がビシッと揃うとステキ!

玄関に入って左側に階段と階段下収納。階段下収納の扉も揃ってる

そしてそして、階段下収納の建具のレバーハンドルも、玄関と同じ可愛い細工の木製

居住空間は2Fなので、階段を上っていくと?

サイコロ形のいろんな樹種のボックスが並んだ収納。

可愛い!

踊り場を回ると、部屋と階段を仕切る壁がそのまま本棚になってる。

実はリビング側からも本棚になっていて、その背中側はコルクを貼って、予定なんかの紙を貼れるようになってる。

こちらがリビング側からの本棚

こんな感じです

階段の笠木は全ての家具や建具と同じチェリーで製作。全てのパーツが統一感がある

2Fに昇って最初に「わ〜!なにこれ!」となるのは、フローリング

キハダという材料で、なんと、全て旅する木が製作。フローリングも作っちゃうの!

歩留まりよくするため、3種類の幅がある。そのランダム感があまりにステキな空間に!

大量のフローリングの製作はとても大変で、建主の坪田さんやいろんな人に手伝ってもらった

フローリングのオイル塗装も自分たちで。こういうのが楽しくてかけがえのない思い出になる

そして、フローリングを貼る作業も坪田さんと一緒に貼りました。暑くて疲れた〜(汗)

「1/3貼ったど〜。もう今日は立てない…(笑)」

苦労した甲斐あって、こんなにステキで味わいのあるフローリングになった!

リビングに入ると、森のように木が溢れてる素敵な大空間が広がります

さてさて、圧巻のキッチンがありますよ。

なんと、四隅がRになっている!

なんて優しい雰囲気のアイランドキッチンなんでしょう♪

その代わり、製作はめちゃくちゃ大変。旅する木の技術力の結晶のような、遊び心満載のキッチンです。

取り付けも大変

でも、着々と組み上がっていきます。

こんなアイランドキッチン、世界中に無いですね。旅する木の遊び心と、それを形にする技術力の賜物

見た目だけじゃない。もちろん、機能も使い勝手もバッチリ!

ミーレ食洗機

フキンを掛けるところ。これはオーダーじゃなきゃ作れない!

まな板を立てて収納

ゴミ箱スペースの上にはゴミ袋を保管する棚

アイランドの後ろには、長〜いキッチン収納

3.5メートルって長すぎでしょ!(笑)

物すごい収納力!

上の窓枠もキッチン収納と同じチェリーで揃っています

こんなキッチン、料理が楽しくなっちゃいますね

キッチンとリビングは仕切りがない大空間。連続する家具の樹種を変えることで別空間に感じさせる工夫。

2.7mの楓のカウンター。下にある暖房の暖気を上げる為の穴が不規則に開いてます。

不規則の穴は…な、なんと、モールス信号!意味は『坪田ファミリー』旅する木の遊び心!

この家の最大の見どころは?カウンターを支える桟!え?桟が見どころなの?

三角形に加工した楓と桜を合わせて四角の棒に。楓のカウンターに接している部分は桟の楓の部分、桜のキッチンに接している部分は桟の桜が接するようにしました。旅する木の遊び心と技の真骨頂!

リビングにドーンと存在するのが、美しいカーブを描いたベンチ

3.5m超えの巨大ベンチ。ただの四角だったら、ボリュームと存在感で空間が狭く、野暮ったく感じるんだけど

美しい曲線を描くことで、可愛くて優しい空間になります

その代わり、製作はめちゃくちゃ大変だった〜

取り付けの時も、壁に合わせると、接合部に隙間ができちゃう。ちょっとづつカンナで削って、微調整。

苦労の甲斐あって、美しくて優しいベンチになりました

気の合う仲間が集まると、このベンチでくつろいて、いつまでも楽しい会話に花が咲く

大空間の真ん中にある桜の柱!え?桜の柱なんてあるの???

実はこれ、元々はトドマツの集成材の柱だったんです。

集成材に四方、桜の板を貼って、桜に大変身!

貼った桜をさらにカンナをかけて、ツルツルに仕上げます

やっぱり大黒柱はこうでなくっちゃ!旅する木の家はここまでやります!

1階に降りてきて、洗面所。これもこんなに素敵!

普通はボウルの前に鏡って思うでしょ?それだと女性はお化粧がしにくいんですね。

収納力もあって、とても使いやすいです。

広いから、家族みんなで使える

こちらはトイレ収納。横の建具と樹種が揃ってます

ついでに市販のペーパーホルダーの板も桜に取り替えちゃいました!

さて、最後は建具です。室内空間は家具と建具で決まる!

家具と建具が揃った空間は、本当に統一感があって、心地よい空間になるのです

すでに取り付けられた建具枠に、鍵やストライクの穴開けするのは、ドキドキする。失敗が許されないから

この建具、何か普通と違いませんか?なんだろう?繊細なセンスを感じる

そう、建具の枠を感じさせないように、細く見せる工夫をしています。

ほら!建具の枠がこんなに細く、目立たない工夫をしています。建具のみが見えるので、繊細に感じます

三枚扉も綺麗に木目が揃ってます

そして、レバーハンドルは旅する木らしい、色iroラインを施した木のカバーを作って、嵌め込んでいます

引き戸の取っ手も、同じように色iroラインを施したオリジナル取っ手

こんな風なパーツを作って、レバーハンドルに被せます

これは引き戸の取っ手を作ったところ。ホント、細部まで遊び心とそれを形にする高度な技術が合わさったのが、旅する木の家!

窓枠も桜で製作

まるで風景が額縁に収まっているみたい

この風景を窓枠という額に納めて… なんと贅沢なんでしょう。

旅する木の家、家の中が優しい森のようで、本当に素敵な空間です

外観はちょっとワイルドなウッドシングル。その対比も面白い

『技は何のためにある?』を問うたオープンハウス

3日間でなんと、200名を超える方が見に来て、感動してくれました

夜の室内空間がとっても素敵なんです

もう言葉はいりませんね

住む人を幸せにするために、大工と家具屋が力を合わせて作る家。それが『旅する木の家』造り です。

この家造りの間、ずっと考えていたこと。『技は何のためにあるのか?』

『人を幸せにするためにある』

旅する木にその力があるのか?

ある!

と信じて今日も”木”と”人”と向き合ってる

心が温まる、こんな家を造って欲しい!と、何か心に感じましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

【旅する木の家】オープンハウス、昨日無事に終わりました。
来てくれた方、本当にありがとうございました。

まさかこんなに来ないだろうと思いながら、97個、プレゼントの鍋敷を作ったのですが、なくなりました。
一組につき一個なので、200人以上の方が、この家を見に来てくれました。

何より嬉しかったのが、来てくださったほぼ全ての皆さんが、自分の家ではないのに、感嘆の声、そして嬉しそうにワイワイお祭りのように喜んでくれて、最後は「いいものを見せてもらいました!」「とっても感動しました!」っと、幸せそうに帰っていってくれたことです。

この家の製作の過程の中で、いつも考えていたこと。

『技は何のためにあるのか?』

これは旅する木のこれからのあるべき姿、進むべき方向の、その根本の思想になると思って、いつも意識していました。

そして

『その答えがここにある』

っと投げかけたオープンハウスは、実は僕の中で、本当に僕の答えは正しいのだろうか?っということを実証する場でもあったのです。



『技は何のためにあるのか?』

当たり前のことです。

『人を幸せにするためにある』

この家の建主の坪田ファミリーだけでなく、この家を訪れた人、そしてこれから訪れるであろう、多くの人を幸せにする。

旅する木の遊び心、その遊び心を形にする技には、それだけの力があるのか?

『ある!』

と実感させてもらえました。

くどけん24歳や、ゆうや21歳など、若いスタッフの、これからの職人人生の中で、はたまた、旅する木自身も、どこかで壁にぶつかったり、思い悩んでくじけそうになったりすることがありと思います。
そんな時に、自分たち、旅する木の存在する意味は、
『人を幸せにするためにある』
というのは、支えになると思います。

これからも『人を幸せにする』ために、若いスタッフはもっともっと『技』を、僕は『遊び心』を磨きたいと思います

このような機会を与えてくれた坪田ファミリーの皆さん、本当にありがとうございました。

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このページをご覧になって、【旅する木の家】に興味を持った方がいらっしゃいましたら、遠慮なく、お気楽にご相談ください。

坪田さんご夫婦、とても気さくで垣根を作らないご夫婦なので、坪田家を見せてもらうことも可能です。

是非、【旅する木の家】仲間になりましょう!(笑)

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